【更新】時間が無い・習慣が無い 朝食を取らない理由

2010/08/18 06:59

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パンな朝食クロス・マーケティングは2010年8月11日、学生・社会人の朝食事情に関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、8割近くの人が「活発に活動できること」を朝食を取るメリットとして考えていることが分かった。一方で朝食を取らない人にその理由を聞いたところ、もっとも多い回答は「時間が無い」、ほぼ同数で「昔から食べる習慣が無い」となっている[発表リリース])。



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今調査は2010年7月30日から8月2日の間、全国の社会人・学生の15-69歳男女に対してインターネット経由で行われたもので、有効回答数は2400人。男女比は非公開、年齢階層比は15-29歳・学生が476人、15-29歳・社会人が280人、30-40歳代が826人、50歳代が479人、60歳代が339人。

【「朝食食べれば1兆5000億円の市場創造」農林水産省が「めざましごはんキャンペーン」で展開】などにもあるように、健康面だけでなく市場活性化の観点からも、朝食を抜かずに取ることが勧められている。しかし現実には朝食を必ず取っている人は、平日でも6割くらいしかいない(今調査結果)。

↑ 仕事・学校のある日の朝食摂取状況
↑ 仕事・学校のある日の朝食摂取状況(再録)

それでは個々の人たちは、朝食にはどのようなメリットがあると考えているのだろうか。朝食を取る人、取らない人も合わせ全員に聞いたところ、最多回答項目は「活発に活動できる」がついた。

↑ 朝食を食べるメリット(複数回答)
↑ 朝食を食べるメリット(複数回答)

これらの回答は科学的に証明されていること云々は別にして、回答者一人ひとりが実体験からの判断、あるいは思っていることを答えてもらっているわけだが、8割近い人が「活動の活発化」を挙げている。単に朝食を抜くと空腹だから動きが緩慢になってしまうだけでなく、睡眠時に色々と消費した体内のエネルギーを補充せずに一日の仕事を始めると、体の「回り」が鈍くなるのは自然の道理ともいえる。第二位の「集中力が出る」もほぼ同じ理由を起因としていると考えてよい。

他にも「肥満予防」「便秘予防」「早起き」など、多種多様な健康面でのメリットが見受けられる。

一方、これらのメリットが認知されているにも関わらず、朝食を取っていない人は、どのような理由によるものだろうか。

↑ 朝食を食べない理由(仕事・学校のある日、休日のいずれかに朝食を食べていない人)(複数回答)
↑ 朝食を食べない理由(仕事・学校のある日、休日のいずれかに朝食を食べていない人)(複数回答)

朝食回りの調査では必ずテーマとなる「朝食抜きは時間が無いから」が、今件でも最上位についており、改めて「朝食抜き状態を改善するには、少しでも時間を創る工夫が必要」なことが分かる。一方で「朝の気分が悪く、食べる気にならない」の場合は、体調が悪いのに無理して食べることも無く、また低血圧の人は起きがけの気分が総じて良くないことを考えると、ある程度は仕方ないのかもしれない。

フルーツな朝食気になるのは第二位の「昔から食べる習慣が無い」。先祖代々朝食は食べるべからずという家訓があったとは考えにくく、特段の理由が思いつかない。あえてこじつけで想像すると、上のグラフや【忙しすぎて食べる時間がない!? 20代男性の3割は朝食抜き】【高校生 朝飯時間 余裕無し、平均わずか 10と3分】にあるように「若年層は時間が足りなくて、つい朝食を抜いてしまう」傾向がそのまま習慣となり、その中間が歳を経てからも抜けないのではないだろうか。

極論すると食事を取る、取らないは個人の自由だが、一日の活動の効率などを考えると、しっかりと朝食はとった方が良いように思われる。「時間が無い」という人も、フルーツやヨーグルト、「くわえ食パン」でかまわないのでお腹に収めるようにしてみてはいかがだろうか。



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