【更新】朝食はご飯よりパン 休日は特に
2010/08/17 06:51
クロス・マーケティングは2010年8月11日、学生・社会人の朝食事情に関する調査結果を発表した。それによると調査母体で平日に朝食を食べる人においては、パン類がもっとも良く食べられていることが分かった。次いでご飯類(主食としてのお米や玄米そのもの)が続いている。休日でもその傾向は変わらないが、平日と比べるとパン率が高く、ご飯率が下がる傾向がある。また、全般的に休日よりも平日の方が、シンプルな朝食を取る傾向があるようだ([発表リリース])。
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今調査は2010年7月30日から8月2日の間、全国の社会人・学生の15-69歳男女に対してインターネット経由で行われたもので、有効回答数は2400人。男女比は非公開、年齢階層比は15-29歳・学生が476人、15-29歳・社会人が280人、30-40歳代が826人、50歳代が479人、60歳代が339人。
今調査では平日に朝食を必ず取る人は約6割でしかない、という結果が出ている。多忙な人ほど朝食を抜いてしまう傾向があるようだ。
↑ 仕事・学校のある日の朝食摂取状況(再録)
それでは朝食には実際どのようなものを口にしているのだろうか。【朝食は「とにかく食べる」スタイル重視へ!?】にもあるが、時間の無さなどからシンプルなものにかたよる傾向もある、という話だが……。
↑ 7月26日の朝食(複数回答)(同日が仕事・学校のある日で朝食を食べた人限定)
一番多いのは「パン類」で43.1%、次いで「米類」が39.4%と続いている。10位圏内には他に「おにぎり」の5.0%が確認できるが、仮にこれらがすべて重複していなかった場合、87.5%が何らかの形で主食系の食品を口にしていることになる。逆にいえば1割強は「朝食を食べる」とはいうものの、フルーツやヨーグルト、栄養補助食品などで済ませている可能性が高いということだ。
これが休日になると、少々平日とは異なる様相を見せる。
↑ 7月24日の朝食(複数回答)(同日が休日で朝食を食べた人限定)
「パン類」「米類」「おかず類」の順位に変わりは無い。しかし「パン類」が増えて「米類」が減り、両者の差は大きく開いている。さらに「ヨーグルト」や「フルーツ」など、主食のパンやご飯の代替品として、単独で朝食で口にされそうな食品の割合が増え、順位も上位に上がっている。時間的には休日の方が余裕があるはずなのだが「ゆっくりとした時間を過ごしたいこと」「平日のようにハードな作業をするわけで無く、朝からしっかりと腹に収める必要もないとの判断」などから、平日以上にシンプルな食事スタイルになってしまうようだ。
詳しいデータは記載されていないが、いくつかの例として資料では「15-29歳学生では休平日共にパン類よりご飯類が多い」「平日の高齢者はおかずを多く食べる傾向がある」などの話が寄せられている。特に後者は【食生活、気を使うのは「3食規則正しく」がトップ・高齢者ほど気にする傾向に】を裏付けるものとして非常に興味深い。
また、最近一部でもてはやされている……というより半ば無理にブームを創らされている感のある「朝カレー」「朝ラーメン」だが、今調査に限れば誤差の範囲でしか無い。
↑ 朝カレー・朝ラーメン率
世の中得てして実情はこのようなものである。
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