利用者数は前年同月比で109%の増加-ツイッターの利用状況
2010/08/13 19:35
先に【ツイッター公式の「ツイートボタン」を設置してみる】で紹介したように、サイトやブログとの関係強化にも努めているチャットのようなミニブログ【ツイッター(Twitter)】。【ソーシャルメディアの勝ち組FacebookとTwitter、勢い止まらず】でも紹介したが、そのツイッターやFacebookのようなソーシャルメディアは利用者数の増加・層の拡大・地域の拡散と、ソーシャルゲームなどの周辺ビジネスを巻き込んで著しい成長が続いている。そんなツイッターの現状について、先日【WebProNews】で「前年同月比109%増しの成長を見せた」という記事が掲載された。この記事そのものは、リサーチ会社のcomScoreが【2010年8月11日に発表したリリース】を元にしていた。そこで今回は、このリリースに掲載されたデータをグラフ化し、見やすい形でツイッターの利用状況・成長ぶりを再確認してみることにする。
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まず1つ目は、2010年6月におけるツイッターの来訪者数の前年比や絶対数を主要地域別に区分して集計したもの。
↑ 地域別・一か月間のツイッター来訪者数前年比(2010年6月、15歳以上、自宅・仕事場から、来訪者数は万人)(インターネットカフェや携帯電話、PDAからのアクセスは除外)
グラフにも書かれているように、今回集計された値はあくまでもパソコンを経由したもので、携帯電話やインターネットカフェ経由などのものは含まれていない。また、あくまでもTwitter.comへのアクセス数を示しており、【「ソーシャルメディア食わず嫌い」な人の耳に入れたい5つの真実】などで紹介している各種クライアントソフトやアプリケーションを用いている人の数は反映されてない。
それでも、パソコン経由の「利用者数そのものは北米・アジア・ヨーロッパが多い」「伸び率は新興国地域が多い」ことがお分かりいただけるはずだ。また、北米の伸び率がほぼ止まっているところをみると、同地域での利用者数がほぼ飽和状態にあることが推測できる。なお上乗せ分云々とは、例えば全世界の値なら、昨年は4452.0万人で今年は9287.4万人。前年同月比で109%増し、という意味。
新興国の伸びっぷりがよく分かるのが次のグラフ。これは国別に、自宅や仕事場からパソコン経由でインターネットを利用する人のうち、どれくらいの人がTwitter.comを訪れたかを示したもの。インドネシアやブラジルが20%超え、ベネズエラが19%と大きな値を示している。
↑ 一か月間のTwitter.com来訪者比率(2010年6月、15歳以上、自宅・仕事場からインターネットを利用する人全体に対する比率)(インターネットカフェや携帯電話、PDAからのアクセスは除外)
上記のデータは専用のクライアントソフトを使わない人のみで、さらに携帯情報端末経由は除外したもの。リリースでは同時に携帯情報端末の中でも現在注目を集めている、スマートフォンに関するデータも公開している。主要6か国(と1地域)において、スマートフォン上の純粋なブラウザのみではあるが、それを使ってツイッターにアクセスした人の数と、スマートフォン利用者全体に占める比率を表している。
↑ 2010年4-6月の平均におけるスマートフォン経由でのツイッター来訪者数と、スマートフォンユーザー全体に占める割合(13歳以上、来訪者は万人)(モバイルのブラウザ経由のみで他社クライアント経由は含まず)
パソコン経由では伸び率が今一つだった北米を含むアメリカだが、スマートフォンでは高い利用者数・利用率を見せている。あるいはアメリカにおけるツイッターの利用状況は、単に飽和状態というわけではなく、手段の多様化・洗練化が進んでいる可能性もある。
いずれにせよ今データは携帯情報端末経由のデータや、サードパーティーが提供するクライアントソフトの利用者を反映していない部分が多く、あくまでも一側面でしかツイッターの状況を確認できない。しかしながら
・それに伴い利用者数も急増中
※パソコン経由、サードパーティーツールを使わない人たちに限る
・アメリカ、イギリスにおいてスマートフォン経由のツイッター利用率は高め
※サードパーティーツールを使わない人に限る
などの状況が見て取れる。(特に携帯情報端末、スマートフォンにおける)サードパーティー提供のツールの浸透率を考えると、各国の伸び率はさらに高いものとなるだろう。
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