タテ・ヨコホッチキス ホッチくる

2010/08/14 12:05

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ホッチくるGarbage Shot」第百四十二回。今回は商品そのものは数年前から存在しているが、恥ずかしながら当方(不破)本人が先日までその存在を知らなかった、そして非常に素晴らしいと実感した文房具、『ホッチくる』を紹介する。



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中綴じこの「ホッチくる」という文房具、普段はごく普通のホッチキスとしても使える、中綴じ用のツール。「中綴じ(なかとじ)」とは製本方法の一種で、本を開いた状態の紙を重ねて、中央部分に沿って針金などで止めるもの。週刊誌や漫画雑誌、説明書、小冊子などで良く用いられる方法。頻繁に、あるいは業務として大量に中綴じをするのなら専用の器材を用意した方が良いのだが(5000円-1万円前後でステープラなどがある)、そこまでの利用頻度が無い場合、今回の「ホッチくる」が役に立つ。

普通のホッチキスで中綴じの小冊子を創ろうとすると、横からホッチキスを押しこんで中央の折り込みまでは届かない。しかし上部・下部からホッチキスを使おうとすると、中央の折込部分とホッチキスの針がクロスして間抜けなことになる。

↑ ごく普通にホッチキスを使おうとすると、このような形になり、中央部分まで届かない
↑ ごく普通にホッチキスを使おうとすると、このような形になり、中央部分まで届かない

そこでこの「ホッチくる」では、内部機構部分を最大90度回転させることができるようにした。これなら上下いずれかの方向から押し込んで針を打っても、その方向は折込と平行な形……というより折込上に、スマートに打たれることになる。

↑ 機構部分を90度回転させられる
↑ 機構部分を90度回転させられる

↑ あとは上下方向から、折込部分に合わせて針を打つだけ
↑ あとは上下方向から、折込部分に合わせて針を打つだけ

ただこれだけのシロモノなのだが、コロンブスの卵的な発想と、普通のホッチキスとしても使える柔軟性に思わずため息が出るほど感心させられ、今回紹介した次第。


↑ 動画で仕組みを確認。

仕事で使う場合にはやはり専用の器材を調達するのが一番だが、個人ベースで小冊子を創る程度なら、この「ホッチくる」を使ってみるのもアリだろう。

ちなみに針は通常のホッチキスのものがそのまま使える。また、回転させた場合に届くのは奥行き約70ミリくらいまで。コピー用紙なら15枚ほどまで綴じられるとのこと。

なお写真、動画で内側が針の頭になるような打ち方をしているように見えるが、これはこちらの作業上のミス。一番上に具体例として挙げた雑誌の写真にもあるように、開いた中央部分が針の足、冊子の背中の部分が針の頭になるのが正しい打ち方。くれぐれもお間違えの無いように。



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