【更新】朝食ながら食い トップはTV
2010/08/15 12:05
クロス・マーケティングは2010年8月11日、学生・社会人の朝食事情に関する調査結果を発表した。それによると調査母体で仕事や学校がある日に朝食を食している人の8割強が、朝食でいわゆる「ながら食い」をしていることが分かった。同時にしている行為でもっとも多くの人が挙げたのは「テレビを観る」で、ほぼ2/3に達している([発表リリース])。
スポンサードリンク
今調査は2010年7月30日から8月2日の間、全国の社会人・学生の15-69歳男女に対してインターネット経由で行われたもので、有効回答数は2400人。男女比は非公開、年齢階層比は15-29歳・学生が476人、15-29歳・社会人が280人、30-40歳代が826人、50歳代が479人、60歳代が339人。
今調査母体では平日は86.2%・休日は86.3%の人が、頻度の違いはあれど朝食を食べている(ただし「必ず食べる」人の割合は平日の方が高い)。朝食を取るシーンを想像する、あるいは思い返すと、非常に忙しい場面が思い浮かばれるもの。ましてや平日、出勤・登校前となればなおさら。食事だけに専念するのではなく、つい他の行為も一緒にする「ながら食い」をしてしまいがち。
それでは実際、どのような「ながら食い」を朝食時にしているのだろうか。自分自身のことは分かっても、他人のことは気になるものだ……ということで、調査結果は次の通り。
↑ 7月26日(月)の朝食時にしていた行動(同日が仕事・学校のある日で、朝食をとっていた人、複数回答)
【ラジオは日中点け放し、新聞は朝食時…? 男性シニア層のラジオ・新聞・雑誌の利用率】などにもあるが、テレビと新聞が朝食の「ながら」行動のトップについている。両方とも情報源として利用し、今日一日何があるのか、昨日何があったのかをチェックするためのものとして、定番メディアといえる。年齢階層別の回答率が公開されていないのが残念だが、恐らくは年齢が上に上がるほど利用率は高いはずだ。
3位以降は回答率が1ケタ台に下がるが、パソコンや携帯電話でのサイト閲覧・メールが目に留まる。携帯電話はまだしも、パソコンを食卓の上に置くことは考えにくいので、パソコンデスク上で朝食を取っているのだろうか。さらには「化粧をする」のように、「食事をしながらでは難しいのでは」といった回答も見受けられる。
情報メディアが多様化したことで、日本に限らず「-しながら-する」という、マルチタスク的な行動が当たり前になる昨今(【ネットにアクセスしながら何してる? 米における「ながら族」の行動】)。当然、一つひとつの行動に対する注力は減ってしまう。朝食の場合も、食事そのものへの集中度が落ちるため、消化不良などの問題が発生しうる(【腹八分目と満腹信号とながら食いの話】)。時間の有効活用と健康のどちらを選ぶかは個人の自由だが、例えば「朝食を取りながらテレビを見つつ、新聞を読みながらケータイを操作する」という、器用な真似はあまりお勧めできない。
スポンサードリンク