100均買物トップは文房具
2010/08/11 12:00
マイボイスコムは2010年7月23日、100円ショップの利用に関する調査結果を発表した。それによると調査母体のうち100円ショップを利用する人において、頻繁に購入するもののトップには「文具」がついた。次いで「台所用品」「収納用品、整理小物」と続いている。100円ショップはニーズ・購入用品の面では生活雑貨店としての性格が強いようだ(【発表リリース】)。
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今調査は2010年7月1日から5日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1万3902人。男女比は47対53で、年齢階層比は10代2%・20代13%・30代31%・40代32%・50歳以上22%。
加盟しているチェーン店や個々の店によって違いはあるが、100円ショップはさながら小さなコンビニ・デパートの様相を呈するほど、多種多様な商品を取り扱っている。先日姉妹サイトで【おもちゃコーナーin某100円ショップ】について触れたが、おもちゃ専門店も腰を引くほどの種類のおもちゃも取り揃えてあるほどだ。
調査母体のうち100円ショップを利用する人97.1%に、ショップで頻繁に購入するものを複数回答で聞いたところ、トップには「文具」がついた。次いで「台所用品」「収納用品、整理小物」など、かつては雑貨店で調達した商品が上位を占めている。
↑ 100円ショップで頻繁に購入する商品は(複数回答可)(上位15位まで)
100円ショップで「文(房)具」がもっとも買われること、その他生活雑貨にニーズが高いことは、別機関・別視点での調査結果【文房具 いまや主役は 「100円ショップ」】・【100円ショップでよく買うものは「文具」「収納用品やケース」「日用雑貨」】でも導き出されている。特に後者で触れている、
・コンビニの要素のほとんどを持ち、商品が100円メインという安さが魅力
は今件でも改めて確認できた事項と言える。上位に並ぶ商品群を見れば、容易に納得ができるはず。
もっともこれは逆の考え方もありうる。つまり100円ショップがこれら商材を安価で、しかも色々とまとめ買い可能な形で提供したため、既存の雑貨店や文房具店の立場が無くなり、事業継続が難しくなったというものだ。インターネット通販の普及や消費者数・消費性向の減退で、ただでさえ苦しい小売業者にとって、100円ショップは大打撃を与え得る存在に他ならない。
どちらか一方の考え方のみが正しいということは無いが、いずれにしても今後ますます100円ショップの「生活雑貨店的な立ち位置の向上」は継続するに違いない。
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