イケアのイカす「気持ちが分かる」広告

2010/07/28 06:58

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タンスにしてはちょっと変……?以前【イケアのイカすバス停留所広告】【イケアのイカす階段広告】で紹介したように、スウェーデン発祥の世界的に有名な大型家具店イケア(IKEA)では、同社の商品やサービスの特徴を活かし、あるいは理解してもらうために、多種多様で奇抜な発想のプロモーションを展開している。今回紹介するのは形状の点ではポスターでしかなく、おとなしめなものだが、おそらく多くの人が「なるほど」と思い、あるいは「確かにあるある」と共感を覚えるものだ(【I Beleive in Advertising】)。



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↑ 台所(?)で失敗
↑ 台所(?)で失敗

周囲の調度品を見る限り、恐らくは台所のキットを導入し、自分で組み立てようとしたのだろう。しかしどうやっても上手くいかず、挙句の果てに自棄になり、棚の部分を「SHIT(バカたれ)」と組み立て、その場を放置してしまっている。そしてキャッチコピーには小さく「次の機会には施工・組み立てサービスを使いましょうね」との言葉。

イケアの家具は基本的に利用者が組み立てる(、だからこそお安い)。一方で【イケアのサービス】にもあるが、施工や組み立てなど各種サービスも取りそろえている。強要はしないけど、こういったサービスもあることを覚えておいてね、という優しい気配りを感じると共に、「そうだよねぇ、上手く行かないこと、あるよねぇ」とため息交じりにうなづいてしまう人も少なくない一枚といえる。

このシリーズにはもう一枚、似たような状況のものが存在する。

↑ こちらは寝室用のタンス?
↑ こちらは寝室用のタンス?

こちらはおそらく寝室用のシックなタンスだろう。しかし組み立てが上手くいかず、シックどころか人文字ならぬ家具文字を作る羽目に。その文字は「HELP(誰か助けて)」。自分の不器用さや不運を嘆きつつ、わらをもつかみたくなるような製作者の姿が目に浮かんできそうだ。

もちろん実際には、こんな文字をわざわざ創って自分の気持ちを表わさなくとも、あらかじめ各種サービスについて相談しておけば良いだけの話。「高くつくから……遠慮しとこう」とパスを決め込むのは個人の自由だが、自分の根気や技術のあるなしと相談した上で、選択した方がいいな、と思わずにはいられなくなるポスターに違いない。



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