お金と残業減で外食減少へ
2010/07/27 04:48
マイボイスコムは2010年6月24日、自宅での食事スタイルに関するアンケート調査結果を発表した。それによると調査母体においては、1年前と比べて夕食時に外食をする人は「減った人」の方が「増えた人」を大きく上回っていることが分かった。減った理由としては「節約のため」「外食をするお金の余裕がないため」とお財布事情を理由に挙げる人が圧倒的多数を占めている(【発表リリース】)。
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今調査は2010年6月1日から5日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1万3993人。男女比は46対54、年齢階層比は10代2%・20代12%・30代33%・40代31%・50歳以上22%。
【「外食ひかえてます」理由はやっぱり「ふところが寂しくて」】や【OLの外食率は意外に低め、人気が高い持参弁当】など、消費性向の減退やお財布事情の厳しさにつれて、外食を控える動きが広まっている。それでは実際、1年前と比べて夕食を外食でまかなう機会に変化は見られただろうか。調査母体では過半数が「変化なし」と回答している。
↑ 1年前と比べて夕食時に外食する回数に変化はあったか
一方で「増えた」人は合わせて1割、「減った」人は合わせると3割強に達しており、全体的には「減っている傾向にある」という状況になる。特に「非常に減った」だけで「非常に増えた」「やや増えた」を上回る回答率を見せていることから、外食利用の頻度減少はまだ続いているようにも見える。
それではなぜ外食の頻度が減ったのか。これも分かりやすい結果が出ている。一言でまとめると「お金が無い」から。
↑ 夕食時に外食する頻度が減ったのはなぜか(減った人限定、複数回答、上位10位のみ抜粋)
トップの「節約」は「外食に回すお金は無いわけではないが、無駄遣い判定を受けており、出来れば使わずにおきたい」、第二位の「外食するお金の余裕が無い」は「外食に回すお金が無く、無い袖は振れない」であり、微妙にニュアンスが違う。しかし根本的なところは変わるところが無く、「外食はお金がかかるから遠慮したい」というところ。
また、「家にいる時間が長くなった」「残業などが減り、帰宅する時間が早くなった」なども間接的な不景気を起因としている。残業時間については【残業の減少と退社時間とアクセス傾向の関係】でも触れているが、色々な方面で残業時間の変化が影響を及ぼしており、今件の外食頻度の変化もそれに該当すると見てよい。
業務の効率化の問題や、国内需要の低迷などを考えると、今後もしばらくは残業の時間減退・「お財布の中身が厳しい」状態は続く可能性が高い。外食産業全般も色々な工夫を凝らさない限り、この厳しい時代を勝ち抜くのは難しいだろう。
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