出勤前にドリンク剤 3割強
2010/07/26 07:05
マイボイスコムは2010年6月24日、ドリンク剤・滋養強壮剤の利用に関する調査結果を発表した。それによると調査母体のうちドリンク剤などを飲む人は、6割以上が「疲れが残っているが頑張らなければならない時」に口にしていることが分かった。一方で飲むタイミングとしては「朝出かける前」と回答した人が3割強でもっとも多かった。この2点から、少なからぬ人が「朝出かける時点ですでに疲れている、前日の疲れを引きずっている」ことが想定できる(【発表リリース】)。
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今調査は2010年6月1日から5日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1万3979人。男女比は46対54、年齢階層比は10代2%・20代12%・30代33%・40代31%・50歳以上22%。
最近ではドラッグストアで色々な種類が1本単位、あるいは数本まとめて陳列されるようになり、通常の飲料水とあまり変わらないような扱いを受けているドリンク剤・滋養強壮剤(以後「ドリンク剤」)。清涼飲料水や炭酸飲料水と比べ、名前通り「滋養の面での栄養補充」や「強い気分転換」など効用の強さを求める向きがある。
それらドリンク剤などを飲んでいるか否か、飲んでいる場合はその頻度について聞いたところ、頻度は別にして、定期的に飲んでいる人は合わせて43.7%。4割強の人がドリンク剤を口にしている。
↑ 「ドリンク剤・滋養強壮剤」をどれくらいの頻度で飲んでいますか(再録)
銘柄別では別項目で『リポビタンD』がもっとも愛飲されているという結果が出ている。それではそれらのドリンク剤はどのような状況で飲まれるのだろうか。複数回答で尋ねたところ、もっとも多い回答は「疲れが残っているが頑張らなくてはいけない時」、次いで「風邪気味の時」となった。
↑ どんな状況で「ドリンク剤・滋養強壮剤」を飲むか(飲んでいる人限定、複数回答可)
回答項目を大きく区分すると、トップの「疲れてるけど頑張らねば」や「疲れて帰って来た時」「気合いを入れたい時」など主にメンタル面での回復を期待する場面と、「風邪気味の時」「睡眠不足の時」など、体の欲求に応じて引用する「滋養強壮効果に期待する」場面の二つに分けられることが分かる。そしてどちらかといえば前者の方が回答率が高い。実際に栄養補充などの面で気をサポートするのと共に、「これを飲んだからもう大丈夫」と自分自身に思い込ませる面、納得させるための証の意味合いもあるのだろう。
一方、ドリンク剤を飲む「状況」ではなく「タイミング」について尋ねると、こちらは「朝出かける前」がもっとも多く、「仕事・勉強、家事の合間」がそれに続く結果となった。
↑ どんなタイミングで「ドリンク剤・滋養強壮剤」を飲むか(飲んでいる人限定、複数回答可)
「状況」と「タイミング」を縦横軸にかけ合わせたデータが公開されていないので断言はできないが、「就寝前に気合を入れるために」「通勤・通学中に疲れて帰ってきた時」など想定が難しい組合せを除外して考えると、少なからず「朝出かける前に、前日の疲れが残っていて、でも頑張らなくてはいけないからドリンク剤を飲用する」という事例があることが考えられる。
他の組み合わせでも「朝出かける前にドリンク剤を口にする」場合、「状況」としては「朝からもう気合いが足りないの?」「朝からもう眠たいの?」という、一日の始まりとしてはあまり想定したくない場面が容易に目に浮かぶ。
ドリンク剤を飲むことで、これらの状況が改善される保証はない。しかし成分の効用で少しでも良くなるのなら、そして気持ちの上で「これで大丈夫」と思いこむことができるのならという心情を考えると、ドリンク剤を口にする人の気持ちは分からないでもない。それどころか声援を贈りたい気持ちになるのは当方だけではあるまい。
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