スーパーは今や総合食品店

2010/07/22 12:00

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食料品スーパーマイボイスコムは2010年6月24日、スーパーマーケットでの食料品購入に関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、スーパーマーケットでもっとも多く買われている商品は「生鮮食料品」であることが分かった。ほぼ同数の回答率で「生鮮食料品以外の食品」も次点として挙げられており、スーパーでは「食料品購入」がメインの場であるという認識が再確認できる結果となっている(【発表リリース】)。



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今調査は2010年6月1日から5日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1万3984人。男女比は46対54、年齢階層比は10代2%・20代12%・30代32%・40代31%・50歳以上23%。

スーパーマーケットのライバル的存在で、常に比較される小売店の代表としてはコンビニエンスストア(コンビニ)が挙げられる。そのコンビニで「コンビニでは無く他店舗を利用することが多いモノ」でもっとも多くの人が回答したのは「生鮮食料品」だった。ではその「生鮮食料品」はどこで調達しているのだろうか……というのが良く分かるのが今回の調査項目。スーパーマーケットでよく購入するものを複数回答で聞いたところ、トップには「生鮮食料品」がついた。調査母体のうち8割以上が「スーパーで生鮮食料品をよく購入する」と答えている。

↑ スーパーマーケットでよく購入するもの(複数回答可)
↑ スーパーマーケットでよく購入するもの(複数回答可)

冒頭でも触れているが、第二位には「生鮮食料品”以外”の食品」が79.5%とほぼ8割の値でついており、事実上「生鮮食料品もそうでない食品も全部合わせた、食品全般をスーパーで大多数(最低でも6割強)の人が購入している」という計算になる。やや数字は下がるが7割が「お菓子」と回答していることも合わせ、スーパーが事実上の「食品スーパー」となっているようすが良く分かる。

それではトップを貫く食料品について消費者一人一人は、スーパーも含めて普段どこで購入するのだろうか、という疑問が沸いてくる。第一位は食品販売が中心の食品スーパーで8割近く、次いで従来なら「デパート」の区分に近い感もある大型総合スーパー(イオン、ヨーカドー、西友など)。この2か所が三位以下を大きく引き離し、上位を固めている。

↑ 普段食料品を購入する場所(複数回答可)
↑ 普段食料品を購入する場所(複数回答可)

最近は【スーパーのプライベートブランド、好まれているのはお菓子にパン、そして飲料】などにもあるように、プライベートブランドの大量展開で、ますますスーパーの食品部門に対する魅力が積み重ねられている。スーパーが「食品を買う場所」として認知度、利用度を高めるのも当然といえよう。

ローソン100の生鮮食料品コーナー興味深いのは「食品を扱うコンビニ」。元資料では「ローソンストア100、99イチバなど」と実例を挙げているのだが、これらのお店はまさに「100円ショップという柔軟性を活かし、スーパー側に歩み寄ったコンビニ」的な立ち位置を占めている。いわば「コンビニとスーパーの良いとこどり」的なお店。先日【「生鮮コンビニ」ローソンストア100・九州初出店】で紹介した「ローソンストア100」のプレスリリースにもあるように、「食品を扱うコンビニ」は幅広い層、特に高齢者や単身者に受けが良い。スーパーのポジションを奪うのは難しいが、消費者の節約意識の高まりや小売業全般の客単価の低下傾向と合わせて考察すると、今後確実に支持層を増していくことは想像するに難くない。



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