母の愛が分かる耐水ペンのCM
2010/07/22 07:10
以前【健康管理をしてくれるお皿】で紹介したお皿のように、食器には単に食材を盛り付けるだけでなく、色々な意味合いを持たせて楽しませたり、実用的な使い方をする場合がある。仕掛け次第では使っている本人がある程度「事を成して」初めて気がつくため、食器を使った本人も仕掛けた側も、笑みがこぼれてしまうものだ。今回紹介するのは、そんな笑みを浮かべた瞬間が頭にイメージされ、同時に対象となる商品の性能を再認識できる広告である(I Believe in Advertising)。
スポンサードリンク
↑ お皿の底に書かれたメッセージに母親の愛情が
画面中央には、多分コーンスープだろう、スープ状のものを食べ終えたお皿が鎮座している。その底には「良く食べ終えましたね。もうテレビを観ても良いですよ。母より」のメッセージが。そして右端にはパイロットの耐水性のペンが顔をのぞかせている。
恐らくこの家庭では「食事中はテレビを観ないこと」というしつけを徹底しているのだろう。子供は「テレビは観たい」が「ご飯を最後まで食べきるのも何となくおっくう」。でも親に強く言われ、あまり乗る気ではないもののスープにスプーンを通し、食べていく。そしてようやく食べ終えると、そのお皿の底には、親からの「ちゃんと言われた通り最後まで食べましたね」とのねぎらいと、テレビを観てもいいですよとのお許しの言葉が。
そのメッセージを見て驚き、そしてふと横を見ると、にんまりとしている親の表情に気がつく子供……何の背景の説明も無いけれど、そんな情景がありありと頭に思い浮かばれる。そしてそのような「微笑ましい親子の食事のシーン」を演出するのが、下にちらりと見えるパイロットの耐水性ペンというわけだ。
スープのような熱いものでもにじむことなく、親の愛情をも伝えることができる。「親子のつながりを台無しにすることなくしっかりと伝えられる、水に耐えうる性能です」との自信すらうかがえる。
一度気がついてしまったら二度目以降は大きなサプライズは無いだろう。しかしお皿の上の食事を食べ終えるたびに、子供は親の気持ちを思いめぐらすに違いない。耐水ペンの広告としても、仕掛けに気がついた時はもちろんだが、後々になるにつれてじわじわと心に響く作品といえよう。
スポンサードリンク