【更新】検索不満 6割は結果空振り
2010/07/20 05:49
マイクロソフトは2010年7月1日、検索エンジンの利用に関するアンケート調査結果を発表した。それによると調査母体においては、現在の検索でもっとも不満に思われているのは「検索したキーワードで欲しい情報が見つからない」ことだった。6割近い人がこの点について不満を持っている。次いで多かったのは「古い情報と新しい情報が混ざっている」で、こらちは4割強の人が不満を感じている([発表リリース])。
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今調査は2010年6月に日本国内の30-40代のインターネットユーザーを対象にインターネット経由で行われたもので、有効回答数は500人。男女比、年齢階層比(10歳区切り)は均等割り当て。
自分の欲しい情報が載っているウェブサイトを見つける上で、今や交番や地図と同じくらい欠かせない存在となっている検索エンジン。しかし毎日のように利用している中で、不平不満が無いわけではない。それらの不満点を複数回答で聞いたところ、最上位には「検索したキーワードで欲しい情報が見つからない」がついた。58.1%の人が、検索キーワードと欲しい情報のミスマッチで不満を抱えている。
↑ 現在の検索で不満に思う点(複数回答)
検索に使ったキーワードが適切でない場合もある。具体的にはうろ覚えで間違ったつづり・言い回し、あるいは勘違い・思惑違いのキーワードを入力している可能性も考えられるため、一概にこの項目が「検索エンジン側の精度に問題がある」と言い切ることはできない。とはいえ、本人にしてみればもどかしいことに違いは無い。
探し出すための
キーワードを見つけるため
そのキーワード探しの検索を
しなければならないことも。
また、そもそも論として検索をする際に入力するキーワードが分からない、かろうじて分かっても検索エンジン側に上手く理解してもらえない場合も多々ある。何か欲しい情報を求めて検索エンジンを利用しているのに、それを利用するための適切なキーワードをまた別のところで探さねばならないという、堂々巡りをしてしまう経験を持つ人も多いはず。
検索エンジンは「人の願望をインターネットという膨大なデータベースから探してくれる、素敵で偉大な魔法の力」を持っている。しかしその「魔法の力」を有効に活用するには、それなりの技術が求められる。そのハードルが多くの人には「もどかしさ」を覚えさせるに違いない。同時にこの点が、今後の検索エンジンにおける課題点の一つといえよう。
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