あのクジラ、象だったかも
2010/07/17 07:03
【「ツイッターやSNSを広報宣伝に利用したい」企業全体4割強、オンラインゲームは2割程度】などにもあるように、日本国内でもソーシャルメディアの一つとして認識が高まりつつある、マイクロブログこと【ツイッター(Twitter)】。このツイッターで過負荷状態になると「Twitter is over capacity.(ツイッターは過負荷状態です)」のメッセージと共に表示されるのが、複数の鳥に釣りあげられているクジラのビジュアル(Fail Whaleと呼ぶのだそうな)。先日このクジラをデザインしたYiying Lu嬢のインタビューが掲載されていたが、それによるとそのクジラは「象」になっていた可能性もあったとのこと(【LTL PRINTS】)。
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↑ おなじみの「ツイッター過負荷クジラ」
↑ それが場合によっては「空飛ぶ象」だったかも……
これは先日Yiying Lu嬢が先日、壁に貼りつけるステッカー(ウォールステッカー)を発売した際に行われたインタビュー記事で分かったお話。ステッカーには例の「ツイッタークジラ」以外にフクロウや様々な鳥が描かれている。
元々彼女は2002年頃から沢山の鳥が象を持ちあげている絵を描き、それを自分のウェブサイトに掲載したり、友人への電子カード(インターネット上のメッセンジャーMSNへの添付ファイル)に連ねていた。そこには「象」に象徴された自分自身の大きな夢と、「鳥たち」に例えられた、夢を持ちあげて現実のものにしようとする自由な精神と願いが込められていたという。
その後、「夢」の対象を「象」から「クジラ」に代え、電子メールで容易に送れるようにと色数を減らしてシンプルに表現。ロンドンでのパーティに出席できなかった彼女が友人のために、その「クジラ」の絵を電子メールでお詫びのメッセージと共に送ったところ、ツイッターの共同創設者の一人Biz Stone氏がそれをインターネット上で見つけ、ツイッターの過負荷状態を表す画像として使用したそうな。
元記事を読む限り、「はじめは製作者不明だったので使ってみたら、後で製作者が分かった」のか「最初から製作者がYiying Lu嬢だと分かっていて、コンタクトをとった上で利用した」のかまでは判断できない。いずれにせよ現在では「ツイッタークジラ」は彼女の作品であることは公認されているし、彼女もこの一件でまさにクジラ以上の夢をつかみ取ることが出来たというわけだ。
「もしも」の話として、彼女がクジラではなく象をそのまま使い続け、そしてそれがBiz Stone氏の目に留まっていたら……過負荷時に画面上に登場したのは、クジラではなく象だったかもしれない。もちろん象のままだった場合、Biz Stone氏が気にも留めなかった可能性もあり、あくまでも「もしも」でしかないのだが。
なお余談ではあるが、携帯電話経由(公式のtwtr.jp)でこのクジラが出る場合、クジラと鳥には違いないもののパソコン版とはイメージが異なるビジュアルと共に、「もう限界」というメッセージが表示されるそうな(【twitpic】などで確認)。いずれにせよ彼(彼女?)は今や世界で一番有名なクジラであることに変わりはあるまい。
※クジラには彼女が引っ越した先、オーストラリアのニューサウスウェールズの「ウェールズ(くじら)」の意味もあるそうです。
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