ツイッター使いは積極活動派
2010/07/16 12:00
シンプルで利用ハードルが低いことから、【ネット関連業界でのツイッター利用率は16.0%・スマートフォン所有者の方が…!?】などにもあるように、日本でも浸透が進むミニブログことシステム【ツイッター(Twitter)】。その簡単さゆえに利用者が「ツイッターを使っている人って、軽薄な人が多いのでは?」「流行に乗せられやすい人が多く使っていそうだよね」、あるいは「簡単なシステムにしか手を出さない人が多くいそうだから、あまり活動的な人達ではなさそうだな」といったとらえ方をされる場合もある。しかし先日アメリカの調査会社GfK MRIが発表したプレスリリース【Twitter Users Are Social and Political Activists】によれば、少なくともアメリカのツイッター利用者は普通のインターネット利用者と比べ、多方面で積極的・活動的であることが明らかになった(トリガー記事:【WebProNews】)。
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これはGfK MRIが2010年春に、同社の「対面調査」対象となる約2万6000人に対して行われた多数の調査結果の中から抜粋して、統計データとして導き出されたもの。各項目はインターネット利用者全体と、その中でツイッター利用者に限定した場合の差を算出した結果となっている(インターネット上の行動については過去30日間に、実際の行動は過去1年間に行ったか否かを尋ねている)。
↑ 米ツイッター利用者の積極行動度(米の平均的なインターネット利用をする大人と比べた多さ)
上位の項目には「ブログの更新」「動画のアップロード」「コメントや掲示板への書き込み」などの直接的なインターネット上の行動がずらりと並んでいる。さらに電子書籍リーダーの所有率も、通常のインターネットユーザーと比べるとかなり多い。そしてIT周り以外の日常生活上の行動、例えば出版活動や政治的な行動の面でも高い値を示している。
これらのデータからGfK MRIでは「ツイッターの利用者は多方面において積極行動派である可能性が高く、多種多様な活動に携わっている。そして自分の意思を多くの人に伝え共有したいという、情報発信・共有の気持ちが強い」とコメントしている。さらに電子書籍リーダーの所有率が高い事に注目し、「今後何か新しい流行が巻き起こる際、ツイッターの利用者達は先行して、その事象に注目する傾向が観られるかもしれない」と推測している。
恐らくだがこれは、「ツイッター利用者がインターネットをはじめとする各方面で積極的に行動をし、情報発信・共有意識が強い」のではなく、「積極行動を取り、情報発信・共有意識が強い人が、先行してツイッターを利用している」ものと思われる。冒頭で触れた【ネット関連業界でのツイッター利用率は16.0%・スマートフォン所有者の方が…!?】にもあるように、インターネット業界でのツイッター利用率が、世間一般よりも高いという状況にもうなづけるというものだ。
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