子供に見合い勧める母 21.8%
2010/07/17 07:02
楽天グループの結婚情報サービス「O-net」を運営するオーネットは2010年6月、(結婚)適齢期の子供を持つ母親の結婚・親子関係に関する意識調査の結果を発表した。それによると調査母体においては、子供にお見合いを勧めた経験がある人は21.8%であることが分かった。全般的に男性よりも女性の子供に向けての方が、勧める比率は高い。また、子供の年齢別では高年齢になるほど、勧めた経験があるという回答率は高くなっている(【発表リリース】)。
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●男性より女性の子供への方が「お見合いしなさい」率は高い
今調査は2010年5月14日から21日にかけて、楽天リサーチのモニターの中で25-39歳の未婚の子供(複数の場合は最年長の一人について回答)を持つ女性に対し、インターネット経由で行われたもので、有効回答数は450人。子供の男女比は1対1、子供の年齢階層比は25-29歳・30-34歳・35-39歳で均等割り当て。結婚予備軍である子供自身ではなく、その母親が回答していることに留意する必要がある。
調査母体は結婚について子供本人はもちろん、その母親である今件調査の回答者も少なからぬプレッシャーを受けている。そのような状況下で、母親側から急かす意味も合わせ、子供にお見合いを勧めた経験があるか尋ねたところ、全体では21.8%が経験あり答える結果となった。逆にいえば8割近くは子供にお見合いを勧めたことは無い勘定になる。
↑ 子供にお見合いを勧めたことがある
子供の性別に見ると、すべての年齢階層で女性の方が勧めた比率が高い。特に30-34歳で見ると、男女差は8ポイントもついている。単純に調査母体の偏りの結果かもしれないが、いわゆる女性の色々な曲がり角と言われる「三十路」を迎えたことで本人はもちろん、その母親も焦りを覚えた結果によるものと思われる。
また、当然ながら子供の歳が上がるにつれて、回答率も高くなる。これは「歳が上がるにつれて危機感が募る」以外に「単純に勧める機会が(時間的・タイミング的に)多くなる」ことも考えられる。ただし「25-29歳」から「30-34歳」にかけて大きな伸びがあるため、単純に経年による機会増加だけでなく、子供の歳がかさむにつれて焦り度が増しているのは間違いあるまい。
●実際に見合い相手を紹介、全体では1割強
それでは一歩進んで、単に「お見合いしなさい」ではなく具体的に見合い相手や交際相手を紹介した経験を持つ母親はどれくらいいるだろうか。全体では13.1%と、ほぼ8人に1人に留まる結果となった。
↑ 実際にお見合い相手や交際相手を紹介したことがある
全体の比率は先の「お見合いを勧めたことがある」と比べて低くなっているが、傾向はほぼ同じ。つまり「子供の歳が上がると経験率も上がる」「子供が男性より女性の方が、親は積極的になる」、この2点に変化は無い。
男の子供に対する
30代前半への焦りが
やや鈍いのは
1)「まだ大丈夫」な想い
2)自分が女性だから
リリースには他にも「“早く結婚しなさい”と口うるさく言ってしまう」は9.3%、「“いい人はいないの?”が口癖になっている」は8.4%と、あからさまに子供へ結婚を促す言葉を語る割合は少数であることが語られている。今件項目の回答率が(年齢が高くなるほど上がるとはいえ)さほど高くないことを合わせて考えると、母親は子供の結婚には(言葉通り)あまり口を挟まない傾向があるものと考えられる。
一方子供自身も、内閣府の調査結果として以前【男性66%・女性74%が「個人の自由だから結婚なんてしてもしなくても良い」】でも挙げたように、結婚に対する絶対的な信奉心が薄れつつある傾向が見られる。あるいは親子共に色々な意味での「空気」を読んでいるのかもしれない。
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