娘の相手は年や職業より収入
2010/07/13 12:05
楽天グループの結婚情報サービス「O-net」を運営するオーネットは2010年6月、適齢期の子供を持つ母親の結婚・親子関係に関する意識調査の結果を発表した。それによると調査母体においては、自分の子供の結婚相手にもっとも重視するのは「性格・人格」であることが分かった。次いで「健康」「お子様への愛情」の順となっているが、女性を子供に持つ母親の場合は、相手の職業や年齢、家事能力などよりも「収入」を重視しているようすが見て取れる(【発表リリース】)。
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今調査は2010年5月14日から21日にかけて、25-39歳の未婚の子供(複数の場合は最年長の一人について回答)を持つ女性に対し、楽天リサーチのモニターに対してインターネット経由で行われたもので、有効回答数は450人。子供の男女比は1対1、子供の年齢階層比は25-29歳・30-34歳・35-39歳で均等割り当て。子供自身ではなく、その母親が回答していることに留意する必要がある。
適齢期の未婚の子供を持つ母親にとって、子供が異性と交際中であるか否かを問わず、どのような人物と付き合うつもり、付きあっているかは気になるところ。実際に交際するのが自分自身で無くとも、「子供の相手は-であって欲しい」という希望・想いは少なからず存在する。
そこで重視しそうな項目を列挙し、それぞれについて「子供の結婚相手に対し重視する項目」を答えてもらったところ、最重要視ポイントは「性格・人柄」となった。娘を持つ母親、つまり相手が男性の場合は93.8%、息子を持つ母親、言い換えれば相手が女性の場合は89.8%が「性格・人柄は大切ですね」と考えている。
↑ 子供の結婚相手に重視する項目(子供の属性別、複数回答)
子供の性別が違っても、三大重要項目「性格」「健康」「お子様への愛情」(※回答者である母親にとっての「お子様」であり、結婚する同士の間に出来る子供ではない)に変化は無い。違いが見えてくるのは四番目以降で、男女別に見ると、
・息子(求める相手が女性)の場合……仕事に対する理解と協力、家事・育児能力、年齢、職業
の順となっている。男性に「収入」を求めるのは「世帯の大黒柱」となる以上当然かもしれないが、年齢が結構後回しになっているあたり、【日本の婚姻率・離婚率・初婚年齢の推移】でも触れた晩婚化現象を反映したものか、という感はある。
一方で女性に求めるのは「仕事に対する理解と協力」。家事や育児能力以上に、夫となる人の仕事への理解を求めるのは、逆にいえば理解してくれない人が増加しているという世相の現れともいえる。また、「職業」や「収入」はほとんど回答されておらず、「共働き」はせずに専業主婦になってほしい、という親側の気持ちが見え隠れしているのが分かる。
今件はあくまでも「子供の結婚相手に”母親”が重視する項目」であり、子供達自身が求めているものではない。ただし、母親の意向がまったく無視される状況は考えにくいことを考えると、子供の立場にいる人たちも、頭に想い留めておく必要があるといえよう。
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