レジ横商品 人気は飴とガム

2010/07/13 12:00

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ガムマイボイスコムは2010年6月24日、レジ横商品に関する調査結果を発表した。それによると調査母体においてスーパーやコンビニのレジ横商品を購入した経験がある人は79.4%に達していた。個々の店舗でよく買われた商品としては、スーパーが「あめ、ガム類」が、コンビニでは「からあげやフランクフルトなど揚げもの系のお惣菜」がトップについた。特に前者においては、スーパーのレジ横商品購入経験者の7割以上が購入経験を持つという、高確率な割合を占めている(【発表リリース】)。



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レジ横商品の購入経験者はスーパー>>コンビニ
今調査は2010年6月1日から5日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1万3985人。男女比は46対54で、年齢階層比は10代2%・20代12%・30代33%・40代31%・50歳以上22%。

フライヤー「レジ横商品」とは【コンビニでは1日何箱たばこが売れているのかを計算してみる……(下)裏づけと「たばこが売れてハッピー」なのかを検証する】【誘惑に思わず負けて……つい買ってしまうコンビニのレジ横メニューランキング】などに説明があるが、小売店舗の清算レジの周囲、特に横においてある小物系商品。コンビニでよく見かける「フライヤー」(揚げものそのものやそれを揚げる、あるいは入れるケースを指す)や、中華まん・おでんが好例。スーパーではフライヤーの代わりにガムや仁丹、乾電池など、ちょっとした小物が置いてある場合が多い。

スーパーやコンビニで、これら「レジ横商品」を購入した経験の有無と、購入している人はその頻度について尋ねたところ、月一以上で買っている人は25.9%に達していた。

↑ 店のレジの横に陳列されている商品を購入したことはあるか
↑ 店のレジの横に陳列されている商品を購入したことはあるか

年に一度くらいしか買わない人も合わせれば、購入経験者は79.4%に達する。ちなみにスーパーとコンビニそれぞれの購入経験を聞いたところ、意外にもスーパーのレジ横の方が経験者が多い。

↑ スーパー・コンビニレジ横商品購入経験者比率
↑ スーパー・コンビニレジ横商品購入経験者比率

スーパーは62.6%なにの対し、コンビニは半数以下の46.1%でしかない。コンビニはもう少し購入経験者が多いように思えるのだが。

スーパーの一大人気は「あめ、ガム」。購入経験者の7割超が「買ったことある」
それではスーパーとコンビニ、それぞれのレジ横商品購入経験者は、具体的にどのような商品を手にしたのだろうか。上位15位ずつを抽出した結果が次のグラフ。

↑ スーパーのレジ横においてある商品について、どのような商品を購入したことがありますか(購入者限定、複数回答可、上位15位まで抜粋)
↑ スーパーのレジ横においてある商品について、どのような商品を購入したことがありますか(購入者限定、複数回答可、上位15位まで抜粋)

↑ コンビニのレジ横においてある商品について、どのような商品を購入したことがありますか(購入者限定、複数回答可、上位15位まで抜粋)
↑ コンビニのレジ横においてある商品について、どのような商品を購入したことがありますか(購入者限定、複数回答可、上位15位まで抜粋)

冒頭でも触れたように、スーパーの「あめ、ガム類」の購入比率は驚異的で7割を超える。スーパーレジ横商品購入経験者自身は62.6%なので、乗算すると「調査母体全体の44.6%はスーパーレジ横であめやガムを買った経験がある」という計算になる。

スーパーへの買物は
比較的長期間利用する
商品を対象としている

日用雑貨、消耗品に
気が付きやすい
リリース文末の回答者のコメントを見ても、「あめやガム類」では「気になる口臭が実際あるわけではないけれど、ガムやブレスケアのものはついつい買ってしまいます」「花粉シーズンのど飴やマスク」など、「ついで買い」「ついつい買ってしまう」のような「気づき買い」が多いのが分かる(最初からガムを買うつもりで、スーパーに足を運んだ人はほとんどいないはず)。価格も100円-200円とお手頃で、「せっかくだから」で買える範囲なのがポイントだろう。

中華まんコンビニと比較すると「日用品、消耗品」の割合が高いのもスーパーの特徴。乾電池やセロハンテープ、電球など、商品自身を見て「そういえば」を誘発させる「気づき度」が高い商品が該当する。コンビニと比較すると、スーパーでは比較的長持ちする商品を購入する目的で来店することが多いのも、日用品の常備を思い起こせるきっかけになる。

一方コンビニでは、惣菜を中心とした食品系レジ横商品の売れ行きが良い。揚げもの系のお惣菜は香りで「買いたい」感を掘り起こさせてくれるし、サイズも価格も「お弁当にもう一品」にはちょうど良い。また「あめ、ガム類」はスーパーと同じだが、「中華まん」は「手軽な値段で暖がとれる」「小腹がすいた時にぴったりな量」なのもポイントが高い。



【もっとも美味しいレジ横調理品を出すコンビニは?】でも触れているように、レジ横商品のうち食品系は回転率が高く、しかも原価率が良いため、店側にしてみれば「非常に儲けが出やすい、嬉しい商品」でもある。時としてコンビニのレジ横が不必要なまでに商品群できらびやかになるのも、それが一因といえる。

普段は視界の端に留め、気がついた時にちょっと手を伸ばして商品を買物かごに加え、一緒に清算する程度にしか気に留めないレジ横商品たち。機会があればじっくりと目を見据えて、どんな商品たちが収められているのかをチェックしてみると良いだろう。意外な流行や商品戦略が見えてくるかもしれない。



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