信頼性が即理解なプリンタPR
2010/07/12 07:23
先に【便利なはず、なんだけど…「あるある!ネットショッピングで失敗したことランキング」】でも触れたように、当方(不破)は先日自宅のプリンターを『Canon Satera A4モノクロレーザープリンタ LBP3300』に買い替えた。そのプリンタで調査レポートの連続印刷をパソコン上から入力し、出てくる書類のスピーディーさと、トラブルを起こさずに健気に書類を吐きだす姿を見ると、「プリンタも進化したよね」と思わず自問自答してしまう。そのプリンターの「健気に働く姿」をより強調し、「当社のプリンタはこれほどまでに信頼性が高く、品質に優れているのですよ」というメッセージを強烈にアピールしたのが、今回紹介するHP(ヒューレッド・パッカード)社の広告だ(Coloribus.com)。
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↑ Hit Print。
最初はごく普通の、HPのプリンタが稼働している様子が映し出される。何かビジネス系のレポートだろうか。
↑ ビジネス系のレポートのようなものを出力中。
しかしその出力スピードが段々と加速化していき、言葉通り「目にも留まらぬスピード」に(もちろん実際には早回しはしているが)。そして軽快なBGMと共に、出力される書類が棒グラフに変わり、その棒グラフがまるで「パラパラ漫画」のような形で展開されていく。
↑ 次々に出力される棒グラフ。それはまるでパラパラ漫画のような。
少しずつ動きを変えた絵を連続して描き、それを高速でめくることで動いているように見える「パラパラ漫画」。アニメーションの原理をそのまま応用したものだが、その動きをプリンターの高速・連続出力で演出しているわけだ(当然、早回しの映像加工処理はしている)。あえて名前をつけるとすれば、「プリンタアニメ」とでも呼べばよいのだろうか。
棒グラフが終わると今度は円グラフ。そしてその円グラフの構成要素を解説しているスキーのイラストが独自の動きを見せ、出力される印刷物は「ビジネス書類」から「プリンタアニメ用の素材」に切り替わる。
スキーヤーが一通りの動きを見せた後、映し出されるプリンタは複数台に増え、もっと大きな「動き」を見せる「プリンタアニメ」を演出していく。
↑ 出力台数が3台に増え、横幅の広い情景を描いていく
描かれる舞台は地球から宇宙へと広がり、広大な世界を映し出す。そして出力される書類は再びビジネス書類に戻り、早回しも終わり、通常のスピードでプリントアウトされる。最後に出てきた一枚は、会社のロゴなどのクレジット表記。
↑ 最後の一枚。
最後まで見通すと、実際にはこのスピードですべての書類が全部いちどきに出力されるわけは無く、多分に編集されているのを理解しながらも(実際の製作には1週間ほどかかったとのこと。ちゃんとアニメーションに見えるかどうかの調整には相当手間がかかっているはず)「HPのプリンタって凄いな」という強烈なメッセージを心に深く刻まれることになる。元記事にいわく「革新的なビジュアルを展開することで、見た人に有無を言わさない形で、プリンタの品質と信頼性をアピールする」と説明されているが、十分に納得できる内容といえる。
実はこの作品、1年ほど前に二人の学生、Matt Robinson氏とTom Wrigglesworth氏がコンテストの応募作品として出展した次の動画がきっかけとなっている。
1年ほど前に二人の学生がコンテストに応募した作品。。
制作過程を見せるなど演出に一部違いはあるが、プリンターの出力を早送りしてアニメーションのように見せるなど、基本的なコンセプトは何ら変わりがない。発想の面白さに目をつけたHPが二人に依頼し、今回の作品の作成に至ったわけだ。
確かに高速で出力されるプリンタ用紙を見ると、文面が紙芝居のように見えることはあるが、それをアニメーションのように考えて実践するとは……返す返すも素晴らしいと評せずにはいられない。
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