マイケルジャクソンのページは18億ドルの価値が? Facebook国勢調査
2010/07/05 07:00
すでに【ソーシャルメディアの勝ち組FacebookとTwitter、勢い止まらず】や【メールとFacebookとツイッター、企業とネット消費者を結びつける媒体の関係】などで解説しているように、ソーシャルメディアの勝ち組たるFacebookの勢いは止まらず、関連・利用する形で続々と新しいビジネスも生まれつつある。このFacebookを1つの国ととらえ、国勢調査のような形で色々な視点からデータを集めたビジュアルが、先日【The Presurfer】で紹介された。非常に興味深い内容なので、今回はこれに目を通してみることにしよう。
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↑ Facebook大陸。
・上の大陸のイラストは、大陸部分(緑)はアプリ、島(黄色)は個人や企業のファンページを意味する。
・ユーザーの70%は毎月新しいアプリを購入する。
・アプリ開発者は100万人。
・開発元のトップZyngaは2009年に2億5000万ドルを売り上げた。そのうち利益は8000万-1億5000万ドルと推定され、Facebook自身の利益以上を誇る。
・登録ユーザー数は5億人以上。2億人以上は毎日アクセスし、滞在時間は平均1日55分。
・もし仮にFacebookを利用している人が、その利用時間をFacebookに注力せずに時給5ドルで働いていたとしたら、1日あたり9億1600万ドルの収益になる(つまり逆にいえば、それだけ経済的損失が生じている概算)。
・アクティブなページは150万ページ以上。平均的な「ファン」の価値は136.38ドル。この値から概算すると、例えばマイケルジャクソンのページには1330万人のファンがいるので、その価値は18億ドルになる。
・2010年第1四半期には1760億回の広告が表示された。これは広告市場全体の16%に相当する。Facebook側曰く「2009年時点の大体4倍くらいのペース」
・Facebookが国なら、人口は中国、インドに続き三番目。
・本日のFacebookの総合的価値は79億-110億ドル。
↑ Facebookのファンの数を元にした概算価値(億ドル)。
↑ 三番目の人口を誇るFacebook大陸。
上記の「Facebook大陸」の面積は何に比しているかがまったく書かれていない。恐らくは単に勢いに準じて面積を決めたものと思われるが、何となくイメージ的なものはつかみとれる。また、形としては南極大陸に似ている感もあるが、場所があえて大西洋に描かれているあたり、あるいは(既存メディアからすれば「こんな規模のメディアが登場するなど信じられない」という驚きの点では同じという意味で)幻のアトランティス大陸を模しているのかもしれない。
実際には多数のメディアの集合体という形を取りつつあるものの、一つのメディア集合体がここまでの大きな「力」を持ったのは非常に稀有なお話。しかも有史以来はじめて「世界をミリカンマ秒で結ぶ手段」で構築されている以上、今後の成長プロセスを含め、過去の事例は参照にならない動向を見せる可能性もある。
日本にはまだ本格的な普及の動きを見せないFacebook。今後どのような展開を繰り広げることになるのか。世界規模、そして日本国内の動きが気になるところだ。
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