【更新】世界最大の金貨、3億5000万円で落札

2010/06/30 06:41

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世界最大の金貨先に【重さは100キログラム・世界最大の金貨が競売へ】でお伝えした、世界最大の金貨がオーストリアのウィーンにある競売会社Dorotheumによって競売にかけられた件で、同社は2010年6月25日、同金貨が327万ユーロ(3億5200万円)で落札された事を発表した。競り落としたのはスペインのマドリードを拠点に金の取引を行う【ORO DIRECT】とされている([発表リリース])。



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↑ 今回競り落とされた金貨
↑ 今回競り落とされた金貨

この金貨は以前【重さ100キロ、額面1億800万円の金貨をカナダが鋳造・公開】でも紹介した、カナダ鋳造のメイプルリーフ金貨。重量100キロ、純度99.999%、直径53センチ、厚みは3センチ以上。彫刻されているイメージは表がカナダの元首のエリザベス女王、裏がカナダの象徴である3枚のカエデの葉(前回の記事ではそちらからの写真が掲載されている)。

額面価格は100万カナダドル(9000万円前後)、製造当時の金価格では純金として換算した場合2億7550万円だったが、現在では3億5000万円程度にまで跳ね上がっている。今回はほぼその金相場に従った価格で落札されたことになる(つまり「金貨」としてのプレミアは無し)。

【ブルームバーグ】が伝えるところによれば、落札したORO DIRECT側は「今回の金貨購入は、富の蓄積には金の保有がもっとも適していることをアピールする良い方法であることを示すものだと考えている」と語り、「中央銀行が紙幣を刷り続ける限り、物理的な金は素晴らしい投資対象に他ならない」とも断じている。さらに購入した金貨について「今後、購入希望者が現れるかもしれないが、今のところ売るつもりはない」とも述べているとのこと。

「きんか(金貨)」というよりは「きんかい(金塊)」と表現した方が適切な感すらある、今回落札された金貨。さらに金価格が上昇すれば、他の金貨も競売に登場する機会もあるかもしれない。



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