人気あるがための悲劇・「サンフランシスコ市で発生した強盗事件の半数はiPhone狙い」との話
2010/06/24 12:05


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サンフランシスコ市で職務を遂行中の検事Brian Buckelew氏の話によれば、「うちの市の強盗事件の半分はiPhone絡みのじゃないかな。ここ数日中に3件ほどiPhone強盗の裁判がカレンダーに記されているよ」とのこと。以前日本で『ドラゴンクエストIII』を求めてキロメートル単位の行列が東京の各量販店で出来た際に、やはり多数の類似事件が起きたことが思い起こされる。
さてそのiPhone絡みのトラブルだが、他の商品とは違った様相を見せる場合も紹介されている。搭載されているGPSやアプリが活用され、犯人やiPhone自身を付きとめる事例があるというのだ。具体的な例として挙げられているのが次の事件。
・しかしその直後、盗られた男性は犯人を追いかけ、そして格闘に。
・格闘の際にiPhoneもポケットから転がり落ち、もう一人の犯人がレクサスでその場に駆け付けてそのiPhoneをわしづかみに。ラップトップパソコンを盗った最初の犯人もそのレクサスに飛び乗り、逃走。
・警察到着。盗られたiPhoneに、GPS機能などで本体を探す【Mobile Me】を利用していたことを報告。アプリにログオンし、現在のiPhoneの位置を警察に報告。
・警察はその動きをモニタリング。ある特定地域で停止状態になったことを確認し、該当すると思われるレクサスを発見。監視体制に。
・その車に男性たちが入り込み移動すると、iPhoneの現在位置も動き出したことを確認。→逮捕
残念ながら同時に奪われたラップトップパソコンはまだ見つかっていないものの、iPhoneは持ち主の手に戻ったという。Buckelew氏曰く「iPhoneの居場所は都市全域でモニタリングされている。3時間で持ち主の元に戻ってきたよ」と語っている。
一事が万事、このように上手く物事が運ぶとは限らない(駆けつけた警察が物分かりが良く、デジタル系の情報に長けていたのもラッキーだったかもしれない)。しかし確実に保険としての役割は果たすし、このような事象が伝えられれば抑止力にもなるはずだ。
デジタル系の商品はその大きさの割に価値が高く、今件のような被害に遭いやすい。しかし同時に技術を駆使することで、解決もまた容易なものとなる。常に状況はイタチゴッコ、なのかもしれない。
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