1週間経たずに「バイト辞めたい」は2割強・理由は「給与が低い」、そして…
2010/06/24 06:42
インテリジェンスは2010年6月23日、同社運営の求人情報サービス「an」を通じ、新人アルバイトの「仕事で辞めたいと思った経験とその理由」に関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、アルバイトに勤める期間が長いほど「辞めたい」と感じる人の割合が増加することが分かった。また辞めたい理由のトップには「上司や店長、リーダーと(相性が)あわない」「給与が低い」の双方が付き、お金と人づきあいの双方で不満が多いことが確認できる(【発表リリース】)。
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今調査は2010年5月7日から8日にかけて、2010年2月以降にアルバイトについて今もそのアルバイトを継続している男女100人に対し、インターネット経由で行ったもので、有効回答数は100人。男女比・年齢階層比などは非公開。回答数の関係から、データには社会実情と多分のぶれが生じる可能性を考慮した上で、データを見る必要がある。
調査母体に対し「現在勤めているアルバイトを辞めたいと感じたことはあるか」について尋ねたところ、全体では34.0%が「ある」と回答した。また、就業期間別にみると、長く勤めるほど経験者が多い状況がうかがえる。
↑ 現在のアルバイトを辞めたいと感じたことはあるか(就業期間別)
冒頭でも触れたように「勤める時間が長くなるほど辞めたいと感じる機会が増える」ということもあるが、同時に「勤め始めてから1週間も経たずに『このバイト、辞めたい』と思う人」が2割強にも達している点も注目に値する。実際に勤め始めてみたが想像とは違っていた、他のバイトや上司など、外から・募集要項では見えてこなかったマイナス面を知ってモチベーションが下がった、などが理由としてあるのだろう。
それでは具体的に「辞めたい」と思った理由はなんだろうか。複数回答で聞いたところ、約3割が「上司や店長、リーダーと(相性が)あわない」「給与が低い」という回答で最上位についた。
↑ 辞めたいと思った理由(辞めたいと思った人限定、上位五位まで、複数回答結果)
元リリースでは12項目が列挙されているが、母数が少なめのため、ぶれを考慮して上位5位のみを抽出しグラフ化したが、周囲の人間関係が大きな要因であることが分かる。またその一方、「仕事が楽でない、疲れる」「特にない」など、アルバイトをする本人側の労働そのものに対する見方の甘さがかいま見られる結果となっている。
リリースにもあるように、このような不満を元に「辞めたい」と思ったアルバイトの人たちも、ほとんどが「何もしなかった」(51.5%)・「あきらめた・受け入れた」(37.9%)と具体的なアクションをしていない事が分かる。これは現状の雇用情勢の厳しさからアルバイト側が「辞めたい」と思っても我慢をし、不満を持ちつつ仕事を続けているようすがうかがえる。
仮に今後雇用情勢が好転化すれば、これら「不満を持つアルバイト」たちは容易にその場を離れ、別の職場に移る可能性が高い。雇い主側としては、アルバイトたちとの十分なコミュニケーションや環境づくりを重要視することが求められているといえる。
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