「コンビニで何も買わずに店を出る」後ろめたさは7人に1人
2010/06/25 05:17
マイボイスコムは2010年5月27日、コンビニ利用に関する調査結果を発表した。それによると調査母体のうちコンビニを利用する人においては、「コンビニで買うものは大体いつも決まっている」という人が4割近くに達していることが分かった。また、3割強の人が「コンビニの商品は高いからできれば別の場所で買いたい」と答えているなど、コンビニの特徴、長所・短所が浮き彫りになる結果が見受けられる(【発表リリース】)。
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今調査は2010年5月1日-5日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1万3189人。男女比は46対54、年齢階層比は10代2%・20代12%・30代31%・40代32%・50歳以上23%。
今や日常生活に組み込まれ、現代社会で日々を過ごすには欠かせない存在となりつつあるコンビニ(コンビニエンスストア)。しかし万能な店などあるはずも無く、コンビニにもさまざまな長所短所が存在する。それらについていくつか選択肢を挙げ、コンビニ利用者に「自分の考えと合っている」ものを複数回答で答えてもらったところ、もっとも多くの人の同意を得られたのは「コンビニで買うものはだいたいいつも決まっている」だった。39.2%に達している。雑誌やたばこ、お弁当やスイーツ、といったところだろうか。
↑ コンビニ利用について思うこと(複数回答、利用者限定)※赤塗りはネガティブな意見
次いで多かったのは「コンビニの商品は高い。出来れば他の店で購入したい」というもの。コンビニは便利さなどにも重点を置いたサービス展開をしているため、そのビジネスモデルの関係から、安売り店と比べて商品単価が高めになってしまうのは仕方がない(ある意味「宿命」ですらある)。しかしやはり単純に「モノを買う」という観点では「高いからイヤだな」という思いが生じるのは仕方がない。
また、同じくネガティブな意見としては「気軽に行けない」「商品を買わずに出るのは後ろめたい」など、出入りのハードルの高さが挙げられる。何か特殊な雰囲気、(空間的な)密封感がコンビニの特徴ではあるが、それを嫌う向きもあるのだろう(とはいえ、開放的なコンビニというのもあまり聞かない)。
上位回答例ではコンビニを積極活用する人たちにおける、上手な使い道も見て取れる。「『コンビニならどこでも同じ』では無く、サービスや商品によってチェーン店を使い分ける」などがそれに該当する。その一方で「複数のコンビニチェーンがある時は近場を使う」という意見もほぼ同数程度見受けられ、行動力の差がコンビニの多店舗利用・一極集中利用を区分しているようにも見える(【6年連続経常利益をはじき出す「ダイシン百貨店」のレポートから、デパート不況打開の糸口を考えてみる】の事例にもあるように、行動範囲の狭いお年寄りは、できるだけ一店舗で済ませたくなるのだろう)。
最近では電気自動車の充電ステーションや簡易薬局的なサービスも始まり、ますます日常生活に溶け込む様子を見せるコンビニ。他種店舗との使い勝手の違いを十分認識した上で、賢い活用を心がけたいものである。
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