Googleのシェアは約三分の二…アメリカにおける検索シェア
2010/06/19 07:58
ニールセンは2010年6月17日、2010年5月におけるアメリカ国内での検索エンジンの利用状況に関するシェアに関するデータを発表した。それによると検索エンジンのシェアは圧倒的にGoogleが大きく65.1%を占め、約三分の二に届く状態であることが分かった。Yahoo! はそれに続く形で13.8%となり、この「二強」だけで8割近いシェアを計上している計算になる(【発表リリース】)。
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リリースによると検索エンジンの利用性向に大きな変移はなく、Googleの圧倒的優位性は継続しているとのこと。検索回数を棒グラフ化したものが下の図だが、Googleが飛びぬけているのが分かる。
↑ アメリカにおける検索サービスシェアトップ10(2010年5月、ニールセン調べ)(検索回数、億回)
日本ではむしろ逆にYahoo!(ヤフー)の方が利用シェアは高く、このグラフを見ると違和感を覚える人も少なくないだろう。
これを検索回数総計を元にシェアの計算をし、円グラフにしたのが次の図。MSN/WindowsLive/Bingが意外に健闘しているのは、アメリカならではだろうか。
↑ アメリカにおける検索サービスシェア(2010年5月、ニールセン調べ)(検索回数を元にしたシェア)
このグラフからも分かるように、Google・Yahoo!・マイクロソフト系検索エンジンの三強まで計上すると、実に9割強のシェアになる。サイトの特性などを考慮する必要もあるが、少なくともこの三社への手当をしっかりしておけば、いわゆる「検索エンジン対策」への不安は払しょくできると考えても良い。
最後にオマケ的なグラフとして、各検索エンジンのシェア前月比。一か月で劇的に変わるようなものではないので、ほとんど動きが無い。
↑ アメリカにおける検索サービスシェアトップ10(2010年5月、ニールセン調べ)(検索回数を元にしたシェアの前月比)
とはいえ、AOLのマイナス0.4%というのは少々気になるところ。
初心者であればあるほど、検索エンジンを用いた検索は一つのサービスに固執する。料理に例えれば、よほど料理にこだわりを持つ人で無い限り、複数の包丁を持つことがないことを想像すれば、容易に理解できるはずだ。「Aで十分便利なのに、なんでわざわざBまで使う必要があるの?」ということ。
さらに【Google、レシピ検索機能をスタート】などにもあるように、検索大手は色々と機能を充実して自サービスのメリットを積み重ね、「わざわざ他のサービスに移る必要性」をどんどん削り落とす傾向にある。よほど大きな情勢の変化(各サービスの方針転換や使い勝手の改善・改悪)がない限り、今回のような「アメリカでのGoogleの圧倒的優位性」、そして日本での「ヤフーの優位性」に動きはないだろう。
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