ペットがまるで自分自身のように思えてくるペットフードの広告

2010/06/21 06:27

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ペットがまるで自分自身のように「ペットは飼い主に良く似る」という言葉を良く耳にする。長年飼っていると本人らは気がつかないが、端から見ていると飼い主とペットが良く似た行動をとるように見えるというものだ。科学的な根拠は別にしても、長い年月を共に過ごせば行動パターンが似通るのは、夫婦間のそれと同じ理由なのかもしれない。南アフリカのペットフードの会社では、そんな「飼い主とペットの不思議な関係」を活かし、「ワンちゃんたちも大変なんだよ、だから……」ということを表現したポスターを展開している(I believe in Advertising)。



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↑ 運転でむっちゃ真剣になる老婆。彼女にいつも付き添っているワンちゃんもいつの間にか……
↑ 運転でむっちゃ真剣になる老婆。彼女にいつも付き添っているワンちゃんもいつの間にか……

これは南アフリカの犬用ペットフード会社【nurtureline】の広告。キャッチコピーには「ペットにもストレスはあります。そのストレスを解消させてあげるために、ハーブを含んだ美味しいわが社のペットフードをおためしあれ(Because pets have stress too. Formulated with a unique blend of herbs to calm the nervous system and counteract stress.)」とある。要は、飼い主の精神状態に犬も左右される(そして大抵において連動する)ことが多く、ストレス社会で暮らす我々と共に歩む犬たちも、やはりストレスにさいなまれている。だから、nurtureline社の対ストレス用ペットフードを……というものだ。

実際nurtureline社のサイトを見ると「ストレス持ちの犬用」以外に「活力にあふれた犬用(消耗しやすいエネルギー補充のため)」「より見た目をよくしたい犬用(ドックショーなど向け)」など、犬の状態や飼い主のニーズにマッチしたペットフードを提供している。

犬は特に精神的に繊細な部分のある動物なので、飼い主の気持ちにも敏感。写真のようにストレスバリバリで運転している飼い主の横にいたら、やっぱり犬自身も緊張してしまい、写真のような顔をするに違いない。

同社では似たような状況のポスターを他にも2点ほど展開している。

↑ たまたま着ている服が同じだった……ということはよくあるが、お互いに気まずくなるもの。飼い主の気まずさは犬たちにも。
↑ たまたま着ている服が同じだった……ということはよくあるが、お互いに気まずくなるもの。飼い主の気まずさは犬たちにも。

↑ 3人のスマートな飼い主と3匹のスマートな犬、そして右端には小太りな飼い主と小太りな犬……いや、右端の犬だけブルドックだから、同じくスマートってのは無理があるでしょというツッコミはおいといて、と。
↑ 3人のスマートな飼い主と3匹のスマートな犬、そして右端には小太りな飼い主と小太りな犬……いや、右端の犬だけブルドックだから、同じくスマートってのは無理があるでしょというツッコミはおいといて、と。

ペットの感情や精神的な負担にマッチしたペットフードをあげるべきかいなかは別として、飼い主がいつもストレスを溜めていた状態では、ペットにも負担がかかるのは間違いない。もしペット(特に今件のような犬、そして猫)を飼っている人は、時々彼らの顔をじっと眺めてみよう。もしかして、自分と同じしかめっ面をしているかもしれない。もしそう思えたのなら気をつけねばならないな、自分のためにも、彼ら彼女らのためにも……と、そんなことを思わせてくれる、ドッグフードの広告といえよう。



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