YouTubeの動画や会員の属性
2010/06/09 12:05


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今調査はSysomos社が2009年7月から12月にかけて、ブログと何らかの形で連動している動画約250万本について調べたもの。それによるともっとも大きなシェアを占めていたカテゴリは「音楽」だった。3割強が音楽(大抵はプロモーションビデオのように映像を含む)関連の動画から構成されている。

↑ YouTubeの動画カテゴリ区分別シェア
次いで多いのはエンターテインメントで約15%。この二つは極端にいえば言語が分からなくてもある程度内容を理解でき、楽しめるものであるだけに、世界規模で利用されるYouTubeにはうってつけの素材ともいえる。
一方非娯楽系のカテゴリ、例えば教育や科学・技術なども娯楽系と比べれば数は少ないモノの、それなりのシェアを維持している。YouTubeが単なる「遊びの場」ではなく、総合的・多次元的に利用されている証ともいえる。
YouTubeは登録しなくても閲覧は可能だが、自分の動画をアップロードしたり、お気に入りの動画を設定するにはアカウントを登録する必要がある。そのアカウント保有者の年齢区分比だが、圧倒的に若年層が多いのが分かる。

↑ YouTubeのアカウントにおける年齢区分比
35歳までで約四分の三。10代もそれなりに多いが、特に20-35歳の層だけで6割を超えており、この層が積極的にYouTubeを利用している様子がうかがえる。逆に61歳以上でも1.4%の人が登録しているのには驚き。
最後に地域区分。北アメリカとヨーロッパが三分の一強ずつを占め、残り地域が四分の一程度、というところか。

↑ YouTubeのアカウントにおける地域区分比
西洋圏の利用者が多いのが見てとれる。
冒頭でも触れた通り今調査はブログと連動している(リンクが張ってあったりブログパーツとして組み込まれている)動画に限定したものなので、「ブログとの連動は考えていない。YouTubeの中だけで展開すればいい」と考え、それが実現されているものは対象外となる。もっともリンクすら張られていない動画は注目されていないことも多いから、動画の傾向については全動画と比べてもさほど誤差はないと考えてよい。
一方アカウント属性はあくまでも登録した人に限定されるため、「登録していないけど閲覧している」人は当然ながら除かれる。登録作業などを嫌う人も少なくないため、属性は実際の「全YouTube利用者」と比べると多少はずれ込んでいる可能性はある。ともあれ、世界最大規模の動画コミュニティの属性を知っておくことは、決して損にはならないはずだ。
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