世界のブロガーの7割強は35歳以下! ブロガーの属性
2010/06/07 07:11
ソーシャルメディアの調査分析を行うSysomos社は2010年6月4日までに、世界のブログ・ブロガー(ブログを執筆・運営する人)に関する調査結果の一部を発表した。それによるとブロガーの過半数は21-35歳の若年層で占められていることが分かった。また男女比はほぼ1対1で、地域別ではアメリカ合衆国がもっとも多く3割近くを示している。ブログのトータル的な調査といえば【中高年はブログへ、若年層はツイッターへ!?】でも紹介したTechnorati社の「State of the Blogosphere」が有名だが、それとは違った角度・調査母体からのデータとしても興味深い(【発表リリース】)。
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↑ 今調査を報告するCNET(公式)。
今調査はSysomos社が世界中で展開されているブログのうち、年齢や所在地、性別(要は今回のデータ)を提供しているものにつき、合わせて1億以上を対象にしたもの。
まずはブロガーの年齢階層比。同レポートでは2003年前後・約7年前をして「ブログ革命」と呼び、その時期以降にブログが爆発的に普及し始めたことを示唆しているが、その「ブログ革命」以降に多くのブロガーが登場した結果、若年層が多数を占めていると評している。
↑ ブロガーの年齢階層
現在20歳以下の人は20.2%。ただし例えば5歳児がブロガーになるのは少々難しいことや、ブログを始められる環境を与えられる年齢を考えると、他の年齢階層より条件が厳しい中で、2割強の値をしめているのは驚異的。恐らくは15-20歳くらいの階層にぎっしりとブロガーが詰まっているのだろう。
そして21-35歳の層だけで53.3%。合わせると「35歳以下のブロガーで7割強に達する」という計算になる。以前【ソーシャルメディアの現状が分かるバイラルビデオの新作「Social Media Revolution 2」を視聴してみる】で触れたように「世界人口の半分以上は30歳以下である」ことを考えると当然至極なのだが、それ以上に若年層へのブログ浸透率は高いように思える。
続いて性別。
↑ ブロガーの性別
意外にも男女比はほぼ同率。わずかに女性の方が多かった。元資料では「インターネットは性別に中立的な環境にある」と評している。
最後に国別。あくまでもブロガーの所在地別区分であり、人口比ではないことに注意。【人口の多い国トップ10】と見比べてみると、個々の国のブロガー浸透率・IT環境の整備率がおぼろげながら見えてくる。
↑ ブロガーの国別分布
本来ならこのグラフは円グラフで生成すべきなのだが、下位層の国がごちゃごちゃし過ぎとなるので棒グラフにしてある。ともあれ、順位としてはアメリカがもっとも多く、次いでイギリス。そして意外にも日本、ブラジルと続く。2バイト文字コード圏の国がここまで上位に食い込んでいるのは、ある意味神秘的ですらある。
冒頭でも触れたTechnorati社のレポートは毎年秋に展開される。その時にはまた改めてレポートの中身をのぞくことにするが、それまではこのデータを直近のものとして見るのが無難かもしれない。最近はFacebookやツイッターの浸透でブログの立ち位置も微妙なものになりつつあるが(※ツイッターは厳密にはブログの一種なのだが、各調査機関によってブログ扱いするか否かは個々のスタンスによる)、それがデータにどのような形で反映されるのか、気になるところだ。
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