アメリカの名物男、風船使ってイスに座ったままでイギリス海峡を無事横断
2010/05/31 06:59
【ABC News】などが伝えるところによると、アメリカ・ノースカロライナ州に住む風船名物男ことJonathan Trappe氏(36歳)は2010年5月28日、大量のヘリウム入り風船を取りつけたイスに座って空を飛び、イギリスとヨーロッパ本土間にある海峡(イギリス海峡)の横断に成功した。同氏は5月28日の早朝に、イギリス側の南東部にあるケント州から出発、3時間半ほどかけて海峡越しのフランスにあるキャベツ畑に到着。風船を切り離すことによって無事着陸した(【Jonathan Trappe氏の公式ページ】)。
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↑ Jonathan Trappe氏のイギリス海峡横断成功を伝えるニュース。
Jonathan Trappe氏がまたがる一人用「気球」は、沢山のヘリウム入り風船をイスにつなげ、さらにナビゲーション・自分の位置を周囲に公知するトラッキング装置、さらには酸素供給システムなどを搭載。さらに航空当局への許認可も忘れていない。彼は出発地点から4000フィート(1200メートル)ほどの高度まで上昇、そして3時間半ほどかけて無事フランス側に到着した。
同氏の公式サイトによると、5月28日付で「なんと素晴らしきイギリス海峡! たくさんの風船で創られた飛行船でイギリスから大陸に向けて旅立ちます。かつて何人もの偉人がこの偉業を成し遂げました。そして文明科学の発達した今でさえ、真の冒険がここにあるのです。私もまた海峡を渡る一人としてイギリスから旅立ちます。今現在今サイトが更新されていなければ、私はまだ空に漂っていることを意味します。上手く行くよう祈って下さい」(意訳)とある。まだ同サイトは更新されていないが、ニュースで成功裏を収めたことが伝えられ、本人の無事も確認済み。
氏は今回の成功に関して「今件の冒険は風船で空を飛ぶことでは無く、自分の夢とインスピレーションに挑戦し、それをかなえられたということに意味があるのです。私はそのことに大変満足しています」「でもそのことに理解を示してくれる人はあまりいないのですけどね」と話している。
同氏は昨月にもアメリカ・ノースカロライナ州で同じように「飛行船」を用いて109マイル(175キロメートル)もの「空の旅」に挑戦し、成功を収めているなど、「空飛ぶ風船男」として知られている。今回の「イギリス海峡横断」という偉業もまた、彼の戦歴に加えられ、箔をつけるに違いない。
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