パソコンサイト、友人・知人への質問、携帯で…体に不安を感じたら、女性は何で調べるか
2010/06/04 05:21
ソニー損害保険は2010年5月27日、健康診断・健康意識に関する調査結果を発表した。それによると調査母体において、自分の健康に不安を感じた際に情報源とする対象としてもっとも多いのは「パソコン(PC)のサイト」だった。次いで「友人・知人」「携帯のサイト」の順となっている。具体的なサイトとしては「Yahoo!知恵袋」が圧倒的に多く、専門家による「医師・病院などのサイト」を上回る結果が出ている(【発表リリース】)。
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今調査は2010年5月14日から17日にかけて、携帯電話を利用したインターネット経由で20-49歳の主婦に対して行われたもので、サンプル数は1000人。パート・アルバイトと専業主婦の割合は1対1、年齢階層比は20代83人、30代458人、40代459人。調査機関はネットエイジア。
健康に不安を覚えることは誰にも経験があるはず。調査母体においては不安解消のためにどのような情報源から情報を得ようとしただろうか。もっとも多い回答は「PCのサイト」で47.4%。
↑ 自分の健康に不安を感じた際の情報収集源(複数回答)
携帯電話経由のアンケートにも関わらず、PCサイトがトップにつくあたり、携帯電話における情報検索の限界(特に画面表示能力)を認識していることがうかがえる。【携帯の検索機能はまだまだか、よく使われるのはやっぱりパソコン】などの結果が間接的ながら裏付けられた形だ。
これを年齢階層別に見ると、各年齢層の特性が良く分かる。
↑ 自分の健康に不安を感じた際の情報収集源(複数回答)(年齢階層別)
携帯サイト、家族
・中堅層>>若年層
PCサイト、友人・知人、「家庭の医学」などの本
特に「携帯のサイト」は若年層の利用が著しく多い結果となっている。パソコンサイトの利用率が携帯のそれと逆転しているあたりも含め、【パソコンと携帯電話のネット利用時間、若年層・女性ほど「携帯の方が長い」傾向】にもあるように「若者ほど携帯電話を巧みに使いこなしている」ことが改めて認識できる。
また、対人関係に絞ってみると、若年層ほど家族に頼るのに対し、中堅層になると友人・知人を良く頼るようになるのも興味深い傾向。周囲に「自分より知恵者に見える」対象者がいるかいないか、ということだろう(若年層は手身近なところに親がいる可能性が高い。中堅層になると離れて暮らす割合が増え、親に気軽に聞けなくなるため、友人や知人に聞くようになる)。
ただし【ネット検索で「重病だ」と思い込む 「グーグル症」患者が医者困らせる】にもあるように、インターネット上の情報だけで自分自身の症状を自己判断し、結果的に誤った対処をしたり症状悪化を放置してしまうという問題が生じているとの話もある。定期的な健康診断を受けると共に、不安を覚えるような症状があれば、出来れば専門家の意見を聞くことが望ましい。
ネット上の情報などはあくまでも「参考意見」に留めておくのが無難といえる。情報そのものは正しくとも、それが適合するか否かは素人である自分自身の判断なのだから。
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