【更新】LED電球普及率は14.8%・今後使いたい人は……!?
2010/05/28 19:30
アイシェアは2010年5月24日、「LED(発光ダイオード)を利用したLED電球」に関する調査結果を発表した。それによると調査母体のうち自宅でLED電球を使っている人は14.8%に過ぎないことが分かった。年齢階層別ではやや高齢者の方が普及率が高いように見える。一方で今後LED電球に買い替えるか否かについては、否定的な意見を持つ人は4割足らずで、肯定的な見解の人は6割を超えていた。今後時間の経過と共に、LED電球は今まで以上に浸透していく様子が想像できる([発表リリース])。
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今調査はアイシェアが2010年4月28日から5月7日の間、無料メール転送サービスCLUB BBQの登録会員(携帯電話による個人認証を利用したもの)に対して行ったもので、有効回答数は535人。男女比は55.7対44.3で、年齢階層比は20代30.8%・30代32.1%・40代37.0%。
元資料にもあるように初期コストは安いものの消費電力などの点で劣る白熱電球の製造を中止し、LED電球の製造に切り替えるメーカーも登場している。【電球を1100個もため込んだ老婆】でも触れているがEUでは2012年には白熱電球が店頭から姿を消す状況にあるし、【ローソン、LED照明で35%の消費電力削減を「証明」】の話をはじめ全国展開を行っている小売業各社は先を競ってLED化・省エネ化を行っている。
それでは現時点でLED電球の普及度はどれくらいだろうか。調査母体において「自宅でLED電球を使っている人」はわずか14.8%に過ぎなかった。しかもLED電球以外の電球利用者が多数を占め、同じくらい・LED電球の方が多い人は3.9%でしかない。
↑ LED電球利用度
男女別では大きな変化は無く、年齢階層別では若干若年層の方が非利用者が多い。これは単純にLED電球の価格が高く、お財布事情的に余裕があるか無いかが現れたものと思われる。ともあれ8割以上においては、LED電球をまだ導入していないというわけだ。
それでは今後はどうだろうか? 普及率はこのレベルで打ち止めだろうか。今後、自宅の電球を買い替えるとした場合、LED電球にするか否かについて聞いたところ、「必ずする」は1割にも満たなかったものの、「多分する」はどの階層でも6割近く及んでいた。
↑ 今後、自宅の電球を買い替えるとしたらLED電球にしますか?
【白熱電球から電球形蛍光ランプ、LED電球に交換……でも何か月で元が取れる!?】で解説しているが、現在使用している白熱・蛍光電球をすべてLEDに変えるのは、コスト的に問題が生じる。利用環境によって見極める必要があるため、買い替える電球によっては「LEDよりも蛍光灯タイプの方が良い」という場合も十分考えられる。
ただし今後は量産効果でLED電球のコストも下がってくるため、損益分岐点も変動。今までより「蛍光灯タイプよりLEDの方がお得」という場面も増えてくる。少しずつ変化(進化)を遂げながら、LED電球は浸透していくことだろう。
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