ネットで「旬の料理」を探す主婦、もっともアテにしてるのはどのサイト?
2010/05/29 12:05
パルシステム生活協同組合連合会は2010年5月25日、主婦の「食材の鮮度」と「料理」に関する意識調査結果を発表した。それによると調査母体のうち「旬な料理」を創る際にインターネットを参考にしている人においては、もっともよく参照しているのはレシピサイト最大手の【クックパッド(2193)】であることが分かった。「本格的」「簡単な」双方の料理で6割以上の人が参考にしている。続くサイトたちの値は多くても1-2割程度でしかなく、いかにクックパッドが多くの人に活用されているかが改めて認識できる結果となっている(【発表団体ページ】)。
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今調査は2010年4月30日から5月6日にかけて、週一以上で料理をする20-49歳の主婦を対象に携帯電話によるインターネット経由の調査で行われたもので、有効回答数は1000人。年齢階層比は20代127人、30代497人、40代376人。
「旬な料理」の参考にするもの(媒体)について複数回答で尋ねたところ、もっとも多い回答項目は「テレビ」だった。55.5%の人が「テレビ」と答えている。一方、インターネットはそれに続き48.5%と半数の人が参考にしていると答えた。
↑ 「旬な料理」の参考にするもの(複数回答)(再録)
この48.5%の人に、具体的にどのようなサイトを参考にしているか、複数回答で聞いたところ、圧倒的多数の人が「クックパッド」の名前を挙げた。しかも「本格的な料理」「簡単な料理」の双方で、第二位以下をはるかに引き離した数字を出している。
↑ 「本格的」「簡単な」料理の参考にしているサイト(旬な料理の参考に「インターネット」と回答した人限定)
「クックパッド」は【ケータイレシピサイト、一番メジャーは「味の素」・20代には「モバれぴ」が人気】でも解説したように、コミュニティ機能(今風にいえばソーシャルメディア的機能)が充実しており、これが同サイトの質・量をさらにかさ上げする要因となっている。しかもシンプルな料理から重厚な料理まで、オールアラウンドな収録がされており、「本格的」「簡単」双方の料理でもっとも参考にされているのも納得がいくというもの。
他サイトの動向を見ると、例えば「レシピ大百科」「ホームクッキング」は本格的な料理を望む人、「節約レシピ」「レタスクラブネット」は簡単な料理の情報が欲しい人により多く参考にされている傾向がある。それぞれのサイトの掲載スタイルや収録料理の内容により、利用する側の目的も違いを見せるのが見て取れる。
実際にレシピサイトを使ったり料理を検索した人なら分かるだろうが、特定の料理を探す場合はともかく、「何か漠然と」「ある条件下(特定の素材、調理法など)」で料理のレシピを探す場合、一度「このサイトを利用する」と決めたら、強固なリピーターとなり、他のサイトはあまり使わなくなってしまうもの。
↑ クックパッド・トップページ
さらにクックパッドの場合、他の大手サイト同様に、さまざまな視点から読み手に対して「提案」を行っている。もちろん「旬な料理」もしかり。これなら同サイトが寡占状態になるのも納得がいくというものだ。
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