【更新】スマートフォンの魅力は「アプリ」「どこでも使える」、では今後期待したいことは?

2010/05/23 08:04

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スマートフォンORIMOは2010年5月13日、スマートフォンに関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、スマートフォンに感じる魅力は「豊富なアプリケーション」と「外出先でのインターネット」を挙げる人がもっとも多いことが分かった。一方、今後スマートフォンに期待したいこととしては「バッテリーの耐久性」を挙げる人が8割近くに登り、携帯電話同様に電源周りが最大の課題であることがうかがえる([発表リリース、PDF])。



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今調査は2010年5月1日から7日にかけて、携帯電話を利用したインターネット経由で行われたもので、有効回答数は600人。男女比は1対1で、年齢階層比は10代12人・20代169人・30代214人・40代151人・50歳以上54人。

スマートフォンとは携帯電話やPHSと、携帯情報端末(PDA)を融合させた携帯端末で、携帯電話とミニノートPCとの中間的な立ち位置にあるもの。技術の進歩で搭載できる機能が飛躍的に増加したことや、代表的商品iPhoneの台頭、そして電子書籍の普及が進んでいることなどで注目を集めつつある。

そのスマートフォンの魅力について、保有者・非保有者を問わず複数回答で尋ねたところ、トップには「豊富なアプリケーション」、ほぼ同数で「外出先でのインターネット」がついた。10人に7人強が、この2項目を「スマートフォンの魅力」と挙げている。

↑ スマートフォンの魅力
↑ スマートフォンの魅力

ハードレベルでの機能的には「パソコンと携帯電話の真中あたり」というスマートフォンの特性から、「携帯電話でも十分可能では?」という項目も多い。例えば「メール機能」「GPS機能」などがそれだ。ただ、画像の大きさや操作系の充実からもたらされる優位性によって、「携帯電話でも不可能ではない」が「携帯電話よりも優れている」面が多く、結果として「魅力」に押し上げられるのもまた事実。

例えばトップの「豊富なアプリケーション」。ハードよりもソフトレベルの話となるが、ハードの表現能力の充実性・仕様の余裕から、アプリケーションも必然的に「携帯を超えたものがスマートフォンから提供される」。「外出先のインターネット」にしても、携帯電話でも十分以上にネットへの接続は可能だが、スマートフォンの方が広い画面で閲覧ができる、という具合。今調査は携帯電話経由によるものなので、「ケータイでは出来ない、難しいけど、スマートフォンなら可能だよな」という点が、余計に魅力として見えてくる点もあろう。

一方「今後求めるもの」としては、携帯電話同様にバッテリーの耐久性を挙げる人が多かった。

↑ 今後スマートフォンに求めるもの
↑ 今後スマートフォンに求めるもの

【「ケータイで強化してほしい機能」第一位は「バッテリー耐久時間の強化」】【携帯の一番不満なその点は「ネットのアクセス速くならない!?」】などにもあるように、バッテリーが切れやすい問題はモバイル系の端末共通の問題。機能を充実させればさせるほど、消費電力も増えてしまう。ハードレベルで省エネ対策は進んでいるが、消費電力の増大に追いつき切れていないのが実情。「電池切れを気にせずに使い倒したい」なる想いは、携帯電話ユーザーでもスマートフォンユーザーでも変わらない。

興味深いのは、現在携帯電話で出来てスマートフォンで不可能な機能面の要望が多いこと。「電子マネー・おサイフケータイ機能」が好例だ。この点については【ドコモもおサイフケータイ対応スマートフォン発売へ(IT media)】にもあるように、今年度中に複数メーカーで発売されることが明らかにされており、今後の動向に期待したいところ。

昨今話題に登ることが多く、日本では出版社サイドの事情から中々搭載・普及が進まない「電子書籍機能」は23.7%。多いか少ないか、正直微妙なところ。日本以外では加速度的に普及が進んでおり、もたもたしていると日本市場だけが取り残される可能性があるだけに、十分な注意が必要といえよう。



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