【更新】日経新聞購読率26.1%…若者は2割、高齢者は4割近くに
2010/05/24 07:08
ORIMOは2010年5月12日、以前【日経新聞、完全収録な「電子版日本経済新聞(Web刊)」創刊へ・Web版のみは月4000円】で紹介した日本経済新聞(日経新聞)の電子版(Web刊))に関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、日経新聞(紙版)を自宅や職場、図書館などで読んでいる人は26.1%だったことが分かった。歳を経るほど読者率は増加する傾向にあり、50代では3人に1人強が読んでいると答えている([発表リリース、PDF])。
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今調査は2010年4月11日から20日にかけて携帯電話経由のインターネットで20-59歳の有職者に対して行われたもので、有効回答数は1000人。男女比は718対282で、年齢階層比は20代239人・30代370人・40代284人・50代107人。
新聞全体の購読率は世帯比で大体7割強とされている(【週刊誌や雑誌、書籍の支出額(拡大版)…(下)購入世帯率や購入頻度の移り変わり】)。【読売1000万部確保、毎日は前期比マイナス1.75%…新聞の発行部数など(2009年分データ更新・補完版)】を読む限り日経新聞の発行部数は300万部程度で、読売新聞の3分の1弱。重複やその他もろもろの条件を考慮すると、日経新聞の購読者率は、調査母体のうち2-3割いれば御の字か、という感はある。
↑ あなたは日経新聞を自宅や職場、図書館などで読んでいますか
今調査母体では総数においては26.1%という結果が出た。大体4人に1人が日経新聞をどこかで読んでいる計算になる。
また【20代の4割近くは「新聞を購読せず」】など多数の調査結果からも明らかなように、若年層ほど新聞を読まない傾向が強い。今調査でも20代はわずかに5人に1人なのに対し、50代によなると4割近くが「読んでいる」と回答している。高齢者の新聞信奉の強さや、若年層の「多彩なメディアに触れることで、新聞への優先順位が低くなっている」傾向が「経済中心の」日経新聞にも表れているといえる。
大手5大紙の中では、内容の方向性で考えれば日経新聞が一番独自性が高い。また営業成績でも日経新聞が一番健闘している(あくまでも比較論)。今件はモバイルリサーチというノイズはあるものの、若年層における新聞の優先順位の低さや、高齢者の新聞購読率の高さが、改めて認識できる結果といえよう。
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