レンタルショップで借りる作品、何を参考にしてますか? 店頭POPや知人の紹介よりも……
2010/05/14 04:49


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調査母体において、CD・DVD、書籍、コミックなどのレンタルショップを利用した経験がある人は81.8%。その人たちにどのような媒体を借りたことがあるかを尋ねたところ、もっとも多かったのはDVDで82.0%を占めていた。ほぼ同数でCDが81.7%という回答も出ている。

↑ どのようなものをレンタルしたことがありますか。あてはまるものをお選び下さい(複数回答可、利用者限定)
ビデオも中身は動画であることを考えると、レンタルショップで借り受けしているものは「A(オーディオ)V(ビジュアル)」がメインであることが分かる。コミックや書籍は副次的なレベルに留まっている。
これを頭に入れた上で、「レンタルショップを利用する際に、どのような情報を参考にするか」に関する回答を見てもらうと、「なるほどな」と納得できる回答であることが分かる。

↑ あなたはふだん、レンタルショップを利用するとき、どのような情報を参考にしてレンタルする作品を決めていますか。あてはまるものをお選びください(複数回答可、利用経験者限定)
インターネット経由の調査であるにも関わらず、インターネット系の項目は「気になる作品の公式サイト」が一番で、それでも10.3%でしかない。ネット系クチコミは、少なくともレンタル作品は大きな影響力は及ぼしていないことが分かる。一方、「テレビ番組・テレビCM」が断トツのトップで4割近い値を見せている。【テレビがCD購入に与える影響力はインターネットの2-3倍!】や【テレビやインターネットの「CD購入時に与える影響力」】にもあるように、物理的なCDやDVDを手にする機会を提示するには、テレビ番組やテレビCMは非常に効果的・相性が良いことが改めて認識できる。
また、他にも
・DVDの中に入っている予告編や作品紹介も、連鎖レンタル反応を起こす効用はある
・ウェブバナーなどインターネット系媒体は、レンタルにおいてはさほど大きな影響力は無い
などの特徴が見られる。これがレンタルではなく購入となるとまた話は別になる(【YouTube、CD購入へ大きな影響あり・公式サイトやアーティストブログ並】)ことと合わせて考えると、「買うほどのものではなく、レンタルで借りるくらいの作品の場合はテレビなどの既存媒体の影響力が大きい」、言い換えれば「テレビなどで気になる程度の作品なら(≒自分で積極的な追調査をしない程度の作品なら)レンタルで十分」と考えることもできる。
この推論が正しいか否かはさらに各種データの検証を重ねねばならない。しかし、少なくとも「レンタルしたい作品」と「購入したい作品」はイコールではないことを認識しておく必要はあるものと思われる。
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