ケータイを使い続けてその代わり、使わなくなった道具のトップは?
2010/05/07 12:00
マイボイスコムは2010年4月26日、携帯電話とライフスタイルに関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、携帯電話やPHSを使い始めたことで使わなくなったり使用頻度が減ったモノのトップには「固定電話」がついた。「目覚まし時計・アラーム」「腕時計」が続いており、これらの機能が携帯電話上で頻繁に使われていることを示唆する内容となっている(【発表リリース】)。
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今調査は2010年4月1日から5日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1万3743人。男女比は46対54で、年齢階層比は10代2%・20代12%・30代33%・40代31%・50歳以上22%。
携帯電話は今や「携帯」する「電話」としてだけではなく、多種多様なデジタル系機能を兼ね備えた「総合情報端末」としての立ち位置を確かなものとしつつある。そしてこれまで他の道具で行っていた物事を携帯電話で任せてしまう人も増えている。【女性のプライベートスケジュール管理ツール、45.3%は手帳・携帯電話は40.4%】などが良い例だ。
そこで携帯電話の利用などがきっかけで、使わない、あるいは使用頻度が減った道具にはどのようなものがあるのかについて、複数回答で尋ねたところ、最多回答が得られた項目は「固定電話」だった。54.7%と半数以上の人が同意を示している。
↑ 携帯電話(PHS)を使い始めたことで、使わなくなったり使用する頻度が減ったモノはありますか(複数回答・利用者限定)
最近では固定電話の契約そのものをせずに携帯電話だけで済ませてしまう世帯も増えているという。電話の利用が固定から携帯へ移れば、基本料金だけが発生しうる固定電話は解約したくなるのも道理というもの。あるいは解約までいたらずとも、一か月あたり使用した固定電話の回数は1ケタに満たない人も多いのではないだろうか。
第二位はグンと賛同率が減るものの「目ざまし時計・アラーム」。【いまどきの目覚ましやっぱり「ケータイ」です・目覚まし時計は今やわき役?】にもあるが、今や目覚ましは時計ではなくケータイで、というライフスタイルが浸透しつつある。必然的に目覚まし時計を使わなくなるのも道理というもの。
他にも電卓や手紙・はがき、デジタルカメラなどが上位についている。これら「使わなくなった機能」は逆に考えれば、携帯電話においてよく使われている機能と考えることもできる。中にはソフトウェアで対応しているものもあるが、上位10位くらいまでの項目は「携帯電話に必要不可欠なもの」と考えて良いだろう。
意外なのは「テレビ」「本」がほとんどいないこと。「携帯電話があるから、テレビを見なくなったり本を読まなくなった」という意見をよく耳にするが、少なくとも利用当事者からはそのような認識はまったくないことが分かる。
また携帯電話の機能はシンプルで構わないとする意見が多いのも、今件別項目調査で明らかにされている。
↑ あなたは今後、プライベートで携帯電話(PHS)をどのように利用したいと思いますか(再録)
今後は今回調査項目の上位陣にある仕様を基本機能とし、それにプラスαというスタイルの携帯電話へのニーズが主流となっていくのかもしれない。
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