ケータイの利用は「メール>通話」、男子はゲーム・女子は男子と比べて多彩な使い道
2010/04/30 05:01
マクロミルは2010年4月27日、中学生の携帯電話と生活実態に関する調査結果を発表した。それによると調査母体(携帯電話保有・利用者)においては、携帯電話の使い道としてもっとも多くの人が挙げていたのは「メール」で94.0%に達していた。「通話」の76.0%より高く、事実上「メールメインの携帯電話」という立ち位置に収まっているのが分かる。また男女別では男子がゲームへ傾注する一方、女子はマルチメディア系機能の利用が男子よりも多く、多種多様な使い道を果たしていることが見て取れる(【発表リリース】)。
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今調査は2010年4月8日から16日にかけて中学生男女に対して携帯電話のインターネット経由で行われたもので、有効回答数は200人。男女比は1対1。なお回答条件から「携帯電話を保有している」ことが前提となっている件に留意する必要がある。
今や携帯電話は単純に「携帯する」電話では無く、多種多様な機能が搭載されている「多目的携帯ネット情報端末」という立ち位置にある。通話はもちろん、ブラウザによるウェブサイト閲覧やメールの送受信、ゲーム、音楽視聴、写真撮影、そしてワンセグ機能でテレビまで観ることが出来る。それではそれらの機能をどれほどの中学生が利用しているだろうか。保有者限定ということだが、トップについたのは「メール」で94.0%だった。
↑ 携帯電話をどのように使っていますか?(複数回答)
これでは「携帯電話」ではなく「携帯メーラー」な気もするが、現実問題としてメールの方が多くの中学生に使われているという事実には違いが無い。そして写真機能や音楽視聴機能も多くの人に用いられているのが分かる(ゲーム以上だ)。また、ワンセグ機能も4割近い人に使われており、それなりに普及しつつあるのかな、という雰囲気を感じることができる。
これを男女別に見ると、以前別調査機関の調査結果【ケータイの通話やメール以外の使い道、男子はゲーム・女子はデジカメ】と似たような傾向を確認できる。
↑ 携帯電話をどのように使っていますか?(複数回答)(男女別)
通話、その他インターネット、ワンセグ
・男子>>女子
ゲーム
・女子>>男子
メール、写真、音楽視聴、コミュニティやSNSへの参加、プロフ
男子がメールや通話などの基本的機能以外はゲームに没頭しているのに対し、女子は男子と比べて写真や音楽など多種多様な近い道を積極的に行っているのが分かる。中学生といえば発育の面で、女子が一時的に男子を追い越す面も多い時期。携帯電話の多機能さが、多感な気持ち・好奇心・遊び心をくすぐるのだろう。
一つ注意したいのは、メールはともかくコミュニティやプロフなどへの参加は、インターネットを使ったネットワークへ足を踏み入れるのを意味すること。【子供がネットトラブルを起こしそうな場所、親はちゃんと把握して……ない!?】にもあるように、本人はもちろん、周囲の人も留意する必要があるのを忘れてはならない。
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