これは良い発想のブログ! 「マンガ食堂 - 漫画の料理、レシピを再現」
2010/04/27 12:00
人間の三大欲求「衣食住」の一つに数えられる「食」。他の「衣」「住」と比べて身近にあることや再現ハードルが低いことから、漫画に登場する食事は大きな魅力の一つになりうる。【SPA! 最新号に「孤独のグルメ」単発新作「汁おでん」掲載・ドラマCDの発売も発表】で紹介した『孤独のグルメ』のようにストレートに食と向き合う作品はもちろん、『もやしもん』のように食も含めた総合的な食文化などを語るもの、そしてメインストーリーとはまったく関係がないものの、食事・料理の描写に極めて優れており、思わずよだれで口の中が一杯になるもの(宮崎駿氏の作品が好例)など、数え上げればきりがない。それら「漫画の中に登場する食事・料理たち」(いわゆる「マンガ飯・漫画飯」)を現実に再現し、美味しくいただいてしまおうという、羨ましく、そして非常に良い発想のブログが存在する。それが【マンガ食堂 - 漫画の料理、レシピを再現】である。
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↑ マンガ食堂 - 漫画の料理、レシピを再現
「マンガ食堂」では大きくカテゴリを「マンガ飯」「お出かけマンガ飯」「お買い物マンガ飯」「東海林さだお飯」「シム飯(ゲーム『Sim2』に登場する食事)」「その他の飯」に区分。さらに料理の種類(中華、ご飯など)や作品名でタグをつけ、容易に記事が検索しやすい分類をしている。
記事の構成は大まかに、「料理の完成写真」「料理が登場したシーンと材料、作成工程の紹介」「出来上がった料理の味の感想」「対象となった書籍や作品の紹介」の順。メインとなる料理では、最近はしっかりとレシピや調理工程を描写する作品も増えたが、食材も含めてそうでないものは管理人の監視眼とこれまでの経験から推測してのものになる。
↑ 当方も愛読している「大東京ビンボー生活マニュアル」の【バナナサンド】。読んでいた時の「美味しそうだな」が、実際に創った人の体験談と写真で「すっげー美味しそうだな!」に変わっていく
↑ こちらは「へうげもの」に登場した【安土盛り】。ちょ、あれ創ったんかい(笑)
しっかりとした原作への考察と再現度の高い料理たち。管理人本人が試食した上で、その料理と原作での登場シーンとの関わり合いを改めて堪能する楽しみ方の提案。そしてそのレシピを写真込みで惜しみも無く公開するおおらかさ。漫画という媒体、エンターテインメント作品を楽しむ、新しい手法の一つの創造ですらありうる(純粋に「漫画の紹介」という観点で見ても、普通とは違った方向性によるもので、非常に新鮮に見え、興味深く印象に残るものだ)。
単純に漫画に登場した料理を本当に作るとどのようなものかを見てみたい人や、料理が登場する漫画への親近感を深めたい人はもちろんのこと、料理レシピのバリエーションを増やしたい人におススメしたい。さらには「何かと何かを結び付けて新しいモノを創造する」という発想法の具体例としても有益といえよう。
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