世界のオンラインショッピングの使われ具合
2010/04/28 12:00
インターネット系の広告やマーケティングを展開する[Permuto Discoveries]で先日、興味をそそられるデータが掲載されていた。世界のオンラインショッピング(ネット通販)に関する現状をニールセンなどメジャーなリサーチ会社の調査結果から集約したものだが、色々と今後役立ちそうなデータが盛り込まれていた。今回はそのデータからいくつかを抜粋した上で再構築し、グラフ化を図ることにする([該当ページ])。
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グラフ化の前に、まずは箇条書きにされていたトリビア的な話を。
・利用者の平均年齢は42歳。
・利用者の平均年収は6万5000ドル(約585万円)
・利用者が一年間に使う金額は446ドル(約4万円)
年収部分はやや高い気はするが、その他は日本でもほぼ当てはまる。
続いて世界全体としての各種データだが、一つ目は年齢階層別ネット通販の利用者。日本の年齢階層区分とはやや違うので分かりにくい面もあるが、やはり世界全体でも若年層ほどネット通販をよく使う傾向があるのが分かる。
↑ ネット通販利用率(年齢階層別)
12-17歳の区分で低めなのは、オンライン上での決済権そのものが無い場合が多いのが要因。自分でお金を使えるようになると、バリバリにネット通販を使うようになるわけだ。注意すべきなのは「ネット通販利用派」の割合が減少を始める年齢層で、このデータを見る限りでは64歳以降であることが分かる。
もう一つは「最後にネット通販を利用したのはいつか」という問い。ネット通販利用者に限定して聞くことで、利用者の利用頻度を推し量ることができる。今グラフでは元データを参考に各区分を再計算した上で反映させた。
↑ 最後にネット通販を利用したのは?(地域別、利用者限定)
全般的に見て、北アメリカとヨーロッパ、アジア太平洋地域の利用頻度が高く、ラテンアメリカと中東で低めとなっている。【世界のインターネット普及率は26.6%…世界地域別インターネットの普及率など】など、世界各地域のインターネットの普及率と見比べると興味深い。
今データでなにより驚くべきことは、73歳以上でも半数近い人がネット通販を利用しているという点。元データではパソコン・モバイルの区分が無いので両方によるものだろうが、高齢者の行動範囲などを考えると、むしろ高齢者にこそネット通販を活用して欲しい気持ではある。
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