セブン・イレブンの「3つのヒミツ! 極上ロール」
2010/04/24 19:35
「Garbage Shot」第百二十五回。今回は先に【コンビニ・ロールケーキ―戦争ぼっ発!? セブン・イレブンが「3つのヒミツ! 極上ロール」を発売】でお伝えしたように、【セブン&アイホールディングス(3382)】傘下のセブン-イレブン・ジャパンが2010年4月21日から発売を開始したオリジナルのロールケーキ「3つのヒミツ! 極上ロール」。[ローソン(2651)]の【ローソンの「プレミアムロールケーキ」】への対抗心フルスロットルなスイーツだが、そのお味やいかに?
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今回も、いつも利用している自宅近所のローソン、ではなくセブンイレブン某店に足を運び、該当商品の調達。程なくスイーツコーナーにずらりと並ぶ対象商品「3つのヒミツ! 極上ロール」を確認。
ずらりと並ぶ対象商品「3つのヒミツ! 極上ロール」
早速買物かごに収めてレジで清算。写真撮影の際の予備のために二つ買ったのだが、「スプーンはお要りですか」と聞かれた。スポンジケーキの体積が大きいので、手でそのままつかんで食べる場面も十分想定できるのだろう。考え直してみれば、リリースのどこにも「スプーンですくって食べる」とは書いてない(笑)。
それはともかく、自宅に戻り、早速袋から商品を取り出してみる。
「3つのヒミツ! 極上ロール」
スペックは、重量が正味90グラム、厚さ25ミリ・直径100ミリ、スポンジケーキそのものの厚みは15ミリ。このあたりはローソンの「プレミアムロールケーキ」とあまり変わらない。カロリーは253Kcal、脂質16.8グラム、ナトリウム63mg。製造元は【デリカシェフ】。【商品案内】を見たが、詳しい商品解説は無し。
袋を開けて中身を取り出すと、容器の中にさらに薄いビニール製のカップが用意されており、その中にくだんの「3つのヒミツ! 極上ロール」が鎮座している。香りは「プレミアムロールケーキ」よりも控えめか。
第一印象は「ロールケーキとプレミアムロールケーキの中間!?」。スーパーなどで普通に手に入る、クリームがつなぎ程度に入っている、スポンジが巻かれている「ロールケーキ」。そしてローソンの「プレミアムロールケーキ」のような、クリームを食べるのがメインのロールケーキ。その両者のちょうど中間くらいのクリームとスポンジケーキのバランス。一番スポンジケーキが大きく入り込んでいるあたりで、クリーム直径を図ると大体60ミリくらいになる。
「3つのヒミツ! 極上ロール」を上と下から眺めてみる
念のため下からのぞいてみたが、上から見た図とまったく変わりなし。
肝心の味わい。さすがに生クリームは「プレミアムロールケーキ」と比べると少々質の違いは否めない。重厚感というか貫録のある主張に、やや欠けるところがある。とはいえ、普通のコンビニ系生クリームスイーツと比べると確かに甘味のレベルは高い。スポンジケーキもまたしかり。贅沢だけど専門店のカステラがかもす高級感には一歩及ばないかな、という感はある。
こんな感じでスプーンですくって食べるわけだ……ただし手で持って食べてもOK
だがその一方、リリースでも「隠し味」と語られていた「スポンジとクリームの間にコクのあるカスタードクリーム」が良いアクセントを演出している。クリームとはまた違う、少々コクの強い甘味が口の中で生クリームと混じり合うことで、ちょっとしたお得感を体感できる。
スポンジケーキと生クリームの間のカスタードクリームがグッド(赤矢印部分)
ローソンの「プレミアムロールケーキ」を「生クリームを楽しむオシャレでお上品なデザート的スイーツ」と位置付けるなら、今回試食した「3つのヒミツ! 極上ロール」はどちらかというと「OLが食後のデザートにたしなむ、ご満悦なひと時を満喫できるスイーツ」というところだろうか。同じ方向を目指しているように見えて、微妙にベクトルに違いが見られるのも興味深い。
セブンイレブン側では今ロールケーキを一か月で770万個販売する目標を立て、ツイッターなどでキャンペーンセールを実施するなど、やる気は十分。市場展開時のインパクトではローソンの「プレミアムロールケーキ」にかなうべくもないが、店舗そのものの数が大きく物を言う供給量・露出度を考えると、案外良い線まで達する可能性は十分にある(後に第二弾が出ることになれば、実績が公開されるだろう)。
今「3つのヒミツ! 極上ロール」の売れ行き次第では、コンビニ間のロールケーキバトル、果てはスイーツウォーズがますます激化するかもしれない。それはそれでスイーツ好きには願っても無いお話ではある。
■参考記事:
【コンビニ・ロールケーキ―戦争ぼっ発!? セブン・イレブンが「3つのヒミツ! 極上ロール」を発売】
【ローソンの「プレミアムロールケーキ」】
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