iPad、今は買わないその理由「持ってる端末だけで十分」

2010/04/24 12:00

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iPad with CatiMiは2010年4月22日、日本では同年5月末に発売することとなった、アップル社のモバイル多機能情報端末「iPad(アイパッド)」に関する調査結果を発表した。それによると調査母体のうちiPadを認知している人においては、日本でのiPad発売後に購入を予定している人は「多分購入する」も含めて5.4%であることが分かった。6割以上が様子見を決め込んでいる。また、様子見・購入しない人たちの最大の理由は「現在持っている端末だけで十分」で、4割強に達していた。多くの人にとって現行保有機の利便性・魅力をくつがえすほどのインパクトは、現時点ではiPadからは感じられないようだ(【発表リリース】)。



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今調査は2010年4月9日から15日にかけて20歳以上の男女に対しインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1618人。男女比・年齢階層比は非公開。

iPadの購入意向については他調査機関でも【iPad購入意向は7.9%、利用予定の機能は「ネット」「メール」そして「電子書籍購読」】などで報じられているが、やはり「すぐさま購入」派はごく少数に限られている。

↑ iPadが発売されたら購入したい?(全体のうちiPadを知っている80.2%限定)
↑ iPadが発売されたら購入したい?(全体のうちiPadを知っている80.2%限定)

iPadそのものを知っている人に限定しても、発売間もなくの時期で購入したい人は「購入予定」「多分購入する予定」を合わせても5.4%でしかない。

印象深いのは「様子見」の数で、実に三分の二近くの62.1%。衝動買いしたいほどではないが、興味はある。ただ、まだ買うまでのモチベーションを引き上げるほどの魅力は感じない、ということなのだと思われる。まったく欲しく無いのなら「購入しない」の項目を選択するからだ。

それでは具体的に「購入しない」派に、なぜ購入しないかについて択一で答えてもらったところ、最多回答項目は「現在持っている端末だけで十分」だった。要は機能面・魅力の点で、現行端末をはるかに凌駕する利便性は感じられないということになる(あるいは凌駕する機能と出費を天秤にかけた結果ともいえる)。

↑ iPadの購入を様子見、購入しない理由は何ですか?(「様子見」「購入しない」人限定)
↑ iPadの購入を様子見、購入しない理由は何ですか?(「様子見」「購入しない」人限定)

「機能が多すぎる」という意見も1割ほどおり、万人向けの端末を作ることは不可能であることを再認識させる。また、「タブレット型端末はイヤ」という意見を持つ23.0%、「アップルのブランドだから」4.6%あたりはiPadそのものの否定にもつながるため、購入側に傾く可能性は今後もほぼゼロと思われる。

今後iPadの日本国内での発売と多方面・新しい発想におけるソフトの展開、利用場面の増加で、「様子見」「購入しない」層が気持ちを揺るがせる可能性は多分にある。特に「現在持っている端末だけで十分」とした層はその可能性が高い。日本では「今普及している携帯系の情報端末をはるかに超えたアドバンテージが確保できる」という点を前面に押し立てることで、普及の加速が推し進められるに違いない。



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