電子マネー、ICカードが主流です・おサイフケータイ4割届かず

2010/04/22 19:30

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電子マネー楽天リサーチは2010年4月21日、電子マネーの利用形態に関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、ICカード型の電子マネーだけを利用している人は66.4%に達し、携帯電話搭載型(おサイフケータイ)との併用も合わせると8割強に達していることが分かった。一方でおサイフケータイはICカード型との併用を合わせても4割に達せず、まだ少数派であることが分かる。ただし携帯電話に慣れ親しんでいる若年層、とりわけ男性においては、おサイフケータイを積極的に利用している傾向も見受けられる(『発表リリース』)。



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今調査は2010年3月19日にインターネット経由で20歳から69歳の男女に対して行われたもので、有効回答数は1000人。男女比は1対1、年齢階層比は20代から60代まで10歳区切りで均等割り当て。なお今調査では特に制限はされていなかったが、ICカード型・おサイフケータイ双方とも利用していない人は皆無だった。

現在電子マネーはICカード形式か、携帯電話での利用(おサイフケータイ)が主流。そこでどちらを、あるいは双方とも利用しているかについて聞いたところ、「ICカード型のみを使用」している人が圧倒的に多く、66.4%に達していた。おサイフケータイとの併用14.7%をあわせると、81.1%の人がICカード型を使っている計算になる。

↑ 電子マネーの利用形態
↑ 電子マネーの利用形態

男女別で見ると、携帯電話そのものを多用しているにも関わらず、女性の方がおサイフケータイの利用頻度は低いのが分かる。やはり女性の携帯電話利用スタイルは「クチコミツール」としてのものであり、その他のデジタルアイテムとしての活用は苦手なのだろう。

おサイフケータイ利用率が
半数超えなのは30代男性のみ
一方で男性は若年層、特に30代でおサイフケータイ利用率が高い。全属性で唯一利用率が過半数に達している。「ある程度お金周りに余裕が出来てきたケータイ世代だから」と考えれば、利用率の高さも納得がいく(20代も携帯電話そのものの利用率は高いが、お金周りでは30代と比べてまだキツい面がある)。

もう一つ注視すべきなのは、年齢階層別による違い。女性は変化率が小さいものの、男女とも歳を経るほど「ICカード型」派が増加する傾向にある。面倒が無くて良い、携帯電話を色々といじって機能を覚える必要がない、などの理由によると考えるのが妥当な線。



ICカード型にしてもおサイフケータイにしても、今後ますます利用可能な場面が増え、便利なツールとなることに違いは無い。便利さという点ではおサイフケータイの方が上だが、覚えねばならないこと、面倒なことも多いのが実情。自分の利用場面・頻度や、手間暇等を天秤にかけて、ICカード型を使うかおサイフケータイを利用するか、両方を併用するかを決めるのが一番といえよう。



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