子供の本音を引き出す5か条

2010/04/22 06:45

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親子[電通(4324)]は2010年4月21日、「子ども自身が答えるインターネット調査手法」を開発・実施したと発表した。それによると調査母体においては、6割近い小学生が「英語を習いたい・習い続けたい」と考えていることが分かった。また今調査においては「どっちカード」というビジュアルを活用し「子供自身の本音を引き出す」と自認しているインターネット調査手法を用いているとのこと。その調査の際に保護者に対して留意事項として指示された「子供の本音を引き出す5カ条」も公開されている(【発表リリース、PDF】)。



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今調査は2010年3月12日から14日までの間に1都6県の小学1年-6年の男女に対して「どっちカード」というビジュアルを活用したインターネット経由で行われたもので、有効回答数は600人。男女比・学年階層比はそれぞれ均等割り当て。

【小学校から英語教育、大人も子ども意見は同じ。7割強が……】にもあるように、小学校における英語教育については、2008年3月に公示された学習指導要領で「小学五年生からの英語必修化」が定められている。ただし移行期間を踏まえ、2009年度からは「学校の判断」、2011年度からは「全小学校」で、となっている。

そこで小学生自身に「英語を習いたい・習い続けたいか否か」について尋ねたところ、全体では57.2%が肯定的な意思表示を行った。

↑ えいごをならってみたいとおもう?
↑ えいごをならってみたいとおもう?

やや起伏が激しいものの、全体的には男子より女子の方が英語学習には積極的であることが分かる。また、男女とも小学6年生になると肯定意見が急激に増えるが、これは実際に触れる立場が増加し(人数が増え)、好奇心をさらにかきたてたことによるものと思われる。



さて今調査では「どっちカード」というビジュアルを活用したインターネット調査手法が用いられている(「さて」とあるが、実はどちらかといえばこちらが本旨)。「どっちカード」そのものの画像は公開されていないが、名前から推測するに、トランプ・タロット占いのような形で画面上に選択肢(と解説の画像)が現れ、そこから一つを選択するやり方を採用しているものと思われる。文字列のみの選択肢と比べれば、文字そのものの羅列によるプレッシャー、配置による回答の偏りを気にしなくても済む。

また、保護者への留意事項として「子供の本音を引き出す5カ条」が提示され、以下のことはしないようにと言及されている。

1) 代わりに答えないでください
2) 無理強いしないでください
3) 誘導しないでください
4) どんな回答をしても叱らないでください
5) 急がせないでください

自己意識がまだはっきりとしておらず保護者の言に惑わされやすい子供に対してはもちろんだが、一般の大人に向けて行う調査、そして創造的(・修練的)な分野での学習・作業にも通用する「5カ条」として、心に留め置く価値のある文言だといえる。



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