料理を食べた後の禁句、「味薄い」「何もしゃべらず」そして……

2010/04/21 07:00

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若者夫婦の食事マクロミルは2010年4月20日、料理と夫婦関係に関する調査結果を発表した。それによると既婚女性の調査母体においては、自分が作った料理に対する夫の言葉・態度でもっとも腹が立つものは「おかずこれだけ?」だった。32.7%の人が「カチンときた」と答えている。上位には他に「食べた後に無言でいること」「もうちょっと塩入れた方がいい」などがついている。心当たりのある男性諸氏は色々と気を付けた方が良い内容といえる(【発表リリース】)。



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今調査は2010年4月2日から4日にかけてインターネット経由で20歳以上の既婚女性を対象に行われたもので、有効回答数は516人。年齢階層比は20代・30代・40代・50歳以上で均等割り当て。

調査母体のうち週一以上で夕食を作る人は97.9%。その人に「自分で作った料理に対する夫の言葉や態度に「カチン」ときた、腹が立ったことはあるか」と尋ねたところ、約半数の48.5%が「経験あり」と回答した。

↑ 自分の作った料理に対する夫の一言に「カチン」と来たことはあるか(週一以上夕食を作る人限定)
↑ 自分の作った料理に対する夫の一言に「カチン」と来たことはあるか(週一以上夕食を作る人限定)

その約半数の人たちに「具体的にどのような言動で腹を立てたか」について尋ねると、もっとも多かった行動は「おかずこれだけ?」とのセリフを返してきたことで、実に三人に一人・32.7%に達していた。

↑ 自分の作った料理に対する夫の一言に「カチン」と来た時の具体的な言葉(「カチン」ときたことがある人限定)(複数回答)
↑ 自分の作った料理に対する夫の一言に「カチン」と来た時の具体的な言葉(「カチン」ときたことがある人限定)(複数回答)

どのようなシーン・口調での語りかまでは回答では求められていないので、夫側の真意を推し量るのは難しい。もしかすると何の悪気も無く、素直な感想での語りかもしれない。しかし妻側にしてみれば「むかつく」、心に深く刺さった言い回しであることに違いはない。まだ味への言及でないだけ救いがある(!?)。

それでは「触らぬ神にたたりなし」とばかりに黙っていれば良いのか、というとそうでもない。第二位には「(食べた後)無言」がついており、こちらも3割近い回答を得ている。何らかのリアクションが無いと、作った側も作り甲斐が無いのは料理に限らない。例え毎日のように手掛けている料理であっても、作り手は何らかの反応を求めたくなるもの。その思いを夫側が推し量ってあげないと「カチンときちゃうわね-」という結果になる。

味に対する言葉では
「塩加減」がもっとも
妻の逆鱗に触れる。
次いで「おいしくない」
第3位以降にようやく料理の味わいに関する言及が並ぶ。その中でもっとも多いのは「塩加減」、言い換えれば「味の薄さ」。経年と共に味覚神経が鈍り、濃い味わいを求めるのは良く知られている話だが、同時に健康に留意すると塩加減は少なめの方が良いのも事実(【食生活やダイエット、健康問題を解決する「だし」の魅力とは】)。単に味に対するクレーム(多分に善意での言葉なのだろうが)だけでなく、夫の健康に留意した上での塩加減に対する無神経な反応にいらだつと考えれば、これだけ高回答率となるのも合点がいく。

また、興味深いのは料理が「まずい」と意思表示する場合、「味見したの?」「失敗したの?」などの間接的表現をするよりも、「まずい」「おいしくない」の方が妻の怒りゲージは高まるということ。逆にいえばそれだけ間接表現は感情を逆なでするのを抑える効果があるということになる。

しかし一方で間接的表現「おいしくない」と直接的表現「まずい」とでは、前者の方が妻の逆鱗に触れやすいという結果が出ている。興味深い話ではある。



今件はあくまでも特定調査母体層の一般論レベルの話であり、個々の状況・夫婦関係ですべてが当てはまるとは限らない。とはいえ夫の立場からすれば、自分では何気ない、悪意のまったくない言い回しや態度でも、妻を大きくいらだたせ、傷つけるものとなることが理解できる。

条件に該当する男子読者諸氏は、くれぐれも気を付けるべきといえよう。



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