ケータイの有料コンテンツ、利用度トップは「着メロ・着うた」。月額は300円前後から1000円くらいまで
2010/04/23 05:16
マイボイスコムは2010年3月19日、携帯電話のコンテンツに関する調査結果を発表した。それによると調査母体のうち携帯電話利用者の中で、有料コンテンツを利用した経験がある人においては、もっとも多くの人が現在利用しているコンテンツは「着メロ・着うた(フル)」だった。次いで「ゲーム」「新聞・ニュース」「天気」の順だが、現在利用していない人も4割近くに達している。また、月額の支払い料金は300円前後と500円-1000円の層がボリュームゾーンとなっている(【発表リリース】)。
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今調査は2010年3月1から5日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1万3841人。男女比は46対54、年齢階層比は10代1%・20代13%・30代33%・40代31%・50歳以上22%。
調査母体のうち携帯電話を利用している人は95.3%。そのうち有料のコンテンツを利用した経験がある人は51.2%。それらの人に「現在も」利用している有料コンテンツを複数回答で答えてもらったところ、もっとも多くの人から回答が寄せられたのは「着メロ・着うた(フル)」だった。24.4%と四分の一ほどが該当している。
↑ 現在も利用している有料コンテンツ(上位5位+α)(有料コンテンツ利用経験者)
別記事で挙げた「有料・無料を問わず、良く使うコンテンツ」で上位に該当した「速報性の高いモノ」「いつも持ち運べる端末だとありがたみが増すもの」に該当する「新聞・ニュース」「天気」「鉄道・乗換案内」も上位に顔を見せているが、「着うた・着うた(フル)」や「ゲーム」と比べると割合は少なめ。これは欲しい・遊びたい「着うた・着うた(フル)」や「ゲーム」が有料でしかサービスが提供されていない場合が多いのに対し、「新聞・ニュース」「天気」「鉄道・乗換案内」などは無料で代替的なサービス(もちろん機能は劣るが)が用意されていることが多いのが原因。特に「新聞・ニュース」は新聞や十分単位の速報性に目をつむれば(要は暇つぶしレベルの質でOKと考えているのなら)有象無象にコンテンツは存在する。
一方、有料コンテンツの経験者においても、「現在」使っていない人は35.8%にも達している。これも少々気になる数字ではある。
そこで「現在」有料コンテンツを利用している人に、月額の利用料金を尋ねたところ、301-400円という人が23.5%・201-300円が18.8%となり、300円前後で42.3%と4割強のボリュームゾーンを形成する結果となった。
↑ 有料コンテンツの利用にかかる費用はどのくらいですか(有料コンテンツ現在利用者、月額平均・税抜)
501円-1000円の層も16.5%とそれなりに多いが、401円-500円の層が少ないのを見ると、「300-500円くらいの高めなものを1つ、あとは100円台のを数か所」というパターンが想定される(100円台のものばかりを複数利用して501-1000円台になる人ばかりなら、401-500円の層ももう少し多くなるはずだからだ)。
昨今では有料コンテンツも価格引き下げ競争が激しくなる一方で、プレミア的なコンテンツも続々登場し、二極化する傾向がある。しかし利用者としては「プレミアコンテンツは使わない」「プレミアは1つ」とした上で、「安いコンテンツをいくつか」という利用パターンに落ち着きつつあるようだ。かつては「1000円・2000円は当たり前」だったことを考えると、利用者側の選択眼は日に日にレベルが上がっていると考えて良い。
もちろん経済的な理由、コンテンツそのものの質の低下(の可能性)、さらにはパソコンの普及で「パソコンでは無料なのにどうしてケータイだと有料なの?」という疑問による所、代替メディアで代用するので、という場合も少なくない。
例えば具体的回答には「待ち受け画像などは一通りそろったらあとは続けなくて良いし、iPodを買って音楽はそっちで聞く ようになったから」「デスクトップPCのネットで得られる情報と同程度のものがどうして,携帯になると有料になるのか が納得できない」「値段の割にはサービスが優れてると思わないから」などの意見があったことを添えておこう。
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【有料サイトへの支払いは一か月1395円】
【ケータイの 動画は基本が 「全部無料」 払って良いのは 1コインまで】
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