カロリーオフ・カロリーゼロを買う理由、トップは摂取カロリー調整
2010/04/19 12:00
マイボイスコムは2010年3月19日、からだによいものに関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、「カロリーオフ・カロリーゼロ」の商品とそうでない商品がある場合、オフ・ゼロのものを意識して購入する人は40.8%に達していることが分かった。また、オフ・ゼロの商品を購入する最大の理由としては「他の食品でカロリーをとりすぎと感じているから」がついており、オフ・ゼロ商品を摂取カロリーの調整役として考えていることがうかがえる結果が出ている(【発表リリース】)。
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今調査は2010年3月1から5日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1万3700人。男女比は46対54、年齢階層比は10代2%・20代12%・30代34%・40代31%・50歳以上21%。
カロリーオフ・カロリーゼロの表記については以前【カロリーオフ、どんな食品試したい? スナック・ラーメン、それとも……!?】で紹介したように、
・カロリーゼロやノンカロリー……100mlあたり5キロカロリー未満
が表記上のルール。つまりオフとゼロ・ノンカロリーは同じものではない。オフは「ゼロっぽい」というニュアンス。
最近は健康志向の高まりを受けてカロリーオフ・カロリーゼロの商品をごく普通に見かけるようになった。同じ種類の商品でも通常のものとカロリーオフ・ゼロのもの、双方が発売されている場合すらある。そこでカロリーオフ・カロリーゼロとそうでない食品・飲料がある場合、どちらを積極的に購入するかについて尋ねたところ、4割が「オフ・ゼロ購入」と答えた。「そうでないものを購入」はわずか5.9%でしかない。
↑ あなたは、同じ商品で「カロリーオフ」「カロリーゼロ」とそうでないものがある場合、どちらを購入しますか
「特に意識しない」はオフ・ゼロ、そうでないものの選択に関して特にえり好みはないということ。つまり純粋に「オフ・ゼロだと購入意欲がそがれる人」は5.9%と1割未満でしかないことになる。商品提供側としては、オフ・ゼロ商品開発によるリスクは比較的低いものと見なして良い。
それではなぜ消費者は「カロリーオフ」「カロリーゼロ」の商品を買おうとするのか。トップの理由は「他の食品でカロリーをとりすぎと感じている」で3割強の人が回答。要は記事タイトルにもあるように「摂取カロリー調整」のための役割を期待していることになる。
↑ あなたが「カロリーオフ」「カロリーゼロ」の商品を購入する理由(複数回答)
「からだにいい」「他に食べたい食品のカロリーが高い」なども内容的にはほぼ同義と見てよく、相当数の人が調整役を期待していることになる。「食べなければいいのでは」という意見もあるが、それでは空腹感の解消にはならない。「(例えばケーキのような甘味のように)自分が好きなモノをどうしても食べたいけど、それを食べると一食分のカロリーとしては高過ぎるな……でも昼飯を抜くのは少々酷だし」「ちょっとこのお弁当、カロリー高いな。でも炭酸系のジュースと一緒に食べたい」などがよくあるパターンだろうか。
「カロリーオフ」「カロリーゼロ」はあくまでもカロリーが少なめであることに過ぎない。飲んだ・食べたからといってカロリーが削られるわけではない。総カロリー摂取量の調整役を期待するのは良いとして、カロリーをマイナスする効果があると誤解すると、結局食べ過ぎ・飲み過ぎてしまうことになりかねない。くれぐれもご注意あれ。
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