安全な包丁使いを手助けする素敵でオカシな台所用品たち
2010/04/27 06:24
以前【便利なのか不便なのか良く分からない台所用品】で「発想は悪くないけど実用として考えると使い勝手はどうかな?」的な台所用品を紹介した際、元商品を探す過程で気になるアイテムを見つけた。コンセプトとしてはやはり特定の機能(今件では「安全性」)を重視するあまり、本来の使い道の上での使い勝手が今一つ二つになっているというもの。しかし安全が何より大事という場面においてはポイントが高いのも事実で、気になる人もいることだろう。そこで今回はそれらをいくつか取り上げてみることにした。
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↑ SAFE SLICE。指をはめ込んでガードするので包丁でざっくりという可能性はナシ
↑ これが裏から見た様子。くぼみに指をはめ込む
「SAFE SLICE」。直訳すれば「安全スライス器」となるのだろうか。サックの部分に指をはめ込み、その上でスライスしたいもの(野菜など)を両脇から挟みこむ。そして指をはめ込んだ側とは反対側から包丁を入れ、写真のようにスライスしていく。指の部分をガードするという考え方は先の記事で「指ガード」にもあったが、こちらはより合理的。安全性は確保されることは間違いないが、わざわざスライスするたびに「ご登場願う」のもどうかな、という感じ。なお、まるごと水洗いも可能なのでメンテナンスは簡単。
価格は『米アマゾンで10.62ドル(約900円)』。この価格のまま日本でも発売されるのなら、「購入しても良いかな」と思える値段。
日本ではあまりメジャーでは無いが、欧米では結構頻繁に食されているらしいベーグル。ベーグル専用のトースターも多種多様なものが販売される中、ベーグルサンドを作るため上下に「安全に」スライスするための用品がこちら。『SAFE SLICE BAGEL SLICER(米アマゾンで3.95ドル・約380円)』。
↑ SAFE SLICE BAGEL SLICER
「もう少し何か工夫できるところは無いんかい」というツッコミが衝動的に沸き上がる。確かにこれなら直にベーグルを持ってスライスするよりは安全性は高まるが、手首の部分がちょうつがい形式になっていないと、切り終える時に勢い余って……ということにならないのか不安。色々調べたところ、右の写真のように、単に二つのフタみたいなのが用意されているだけなので、不安要素は残るようだ。
安全性をそのままに、もう少し汎用性を高めたのがこちら、『Bread and Bagel Slicer Guide』。米アマゾンで34.99ドル(3300円)。
↑ Bread and Bagel Slicer Guide
いくつもの切りこみが入った側面ガイドと、パンなどを抑え込むホルダーがセットとなっている。食パンなりベーグルを固定し、パン切りナイフでザクザクと切り込んでいくだけ。これなら安全にスライスができるというシロモノ。パンの厚みにこだわりを持つ人なら気にいるかもしれない(……けど、厚みはともかく大きさが異なるパンには使えないような気がする)。
最後に紹介するのは一番はじめの「SAFE SLICE」をさらに発展させたようなもの。「Safety Kuts White ''No Cuts'' safety cutting boards」なるシロモノで、『米アマゾンにて20.40ドル(約1900円)』にて販売中。
↑ Safety Kuts White ''No Cuts'' safety cutting boards。
要はSAFE SLICEを指はめ込み式ではなく、まな板に固定してしまったもの。さらに野菜を差し込む口にはフタを設け、さらに左右両方に差し込み口を用意することで、右利き・左利き双方の人が使える仕組み(この心遣いは嬉しい)。
しかも動画や写真を見て気がついたのだが、この野菜をはめ込む内部(ちょうつがいの内側)は開閉が可能。野菜の大きさに合わせて動かし、固定することができるようになっている。これなら穴の部分から野菜を差し込んで少しずつスライスするだけでなく、大きな野菜を固定し上からざっくりとスライスするような使い方もできる。
当初は「安全面」というよりは「本末転倒だよね」的ニュアンスが強い方向で道具たちをピックアップしていったつもりだが、最後の「Safety Kuts White ''No Cuts'' safety cutting boards」の写真と動画を見ると、あながちネタ的なものとも言い切れない気がしてきた。安全性に気を使う必要の無い大人ならともかく、訓練として子供に包丁を持たせて料理をさせる場合、確かにこれらの台所用品を用いた方が、親も子供本人も安心して調理に取り組むことができるからだ。
日本のアマゾンや楽天市場で同様の商品を探し出すことは出来なかったが、輸入雑貨を販売している店なら見つけられるかもしれないし、あるいは類似商品が日本でも作られている可能性はある。子供に料理を教えたい、子供が料理に興味を持ち始めているようなら、これらのような台所用品をチェックしてみるのも悪くは無い。
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