iPhoneユーザーの28%は朝起きたら「ベッドから出る前にツイッターやFacebookのチェック」!?
2010/04/14 06:50
日本での普及度は記事執筆時点(2010年)では大きな値を示していないが、欧米では【ネット好きなアメリカ女性のソーシャルネット事情を探る……宣伝効果と広告】などに記載されている通り、Facebookやツイッター(Twitter)に代表されるソーシャルネットワーク(ソーシャルメディア)が急速に日常生活に浸透している。しかしそれと共に、海外ではソーシャルネットワークに夢中になるあまり、さまざまなマイナス面(主に健康面)が指摘されるようになった。それをかいま見れるデータが先日(2010年3月16日)、調査機関のretrevoから【発表されている】。前回の【「夜中でもチェック」19%…Facebookやツイッターが大流行のアメリカ、問題視されているのは「睡眠不足」!?】に続き、今回はその中から「朝起きた後の行動とソーシャルネットワーク」に関する部分をチェックしてみることにする。
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今調査はオンライン経由でアメリカ国内にて行われたもの。性別・年齢階層別・場所別・収入別区分はアメリカ国内全体のそれと出来るだけ類するように配されている(要は国勢調査などの値を基にウェイトバックがかけられている)。有効回答数は1000以上。信頼レベルは95%で誤差は4%以内。調査具体日は未公開。
一日の始まりとなる起床時間。起きたらまず最初に何をするかについては、個人の生活習慣を表すことが多いため、良く話のネタになる。今件では「起きたら最初にFacebookやツイッターの更新、確認をする?」と尋ねているが、4割以上が「一番最初にする」と答えている。もちろん「顔を洗う」「朝刊を取りに行く」「窓を開ける」などの一般行動と比べてであり、「パソコンや情報端末の電源を入れる」云々は別だが、決して少なくない値といえる。
↑ 朝起きたら一番にするのはFacebookやツイッターの確認・更新?
この「朝一番」をもう少し詳しく見たのが次の結果。日本同様にアメリカでもテレビへの注力度は高い(【アメリカ人がいつテレビを見ているのかがひとめで分かる図】)。そのテレビよりも早くソーシャルネットワークをチェックするのか、それどころかベッドから出る前に確認をするのか(ベッド内、かたわらにiPhoneやノートパソコンを置いてあることになる)、そして少々色合いが異なる問いだが「朝にニュースをチェックする手段としてソーシャルネットワークを使っているか」への回答結果が次のグラフ。年齢階層別に加え、iPhoneユーザーの区分も用意してある。
↑ 朝起きたら一番にするのはFacebookやツイッターの確認・更新?(年齢・環境別)
年齢階層別にみると、他の設問同様に今件でも若年層の方が中堅層以降よりもソーシャルネットワークへの傾注度が高い。あらかじめiPhoneなどをベッドのそばに置いておき、朝起きたらベッドから出る前にツイッターなどをチェックする25歳未満の人が、18%にも達している。
それ以上に高い傾注度が見られるのがiPhoneユーザー。日本でなら携帯電話ユーザーがほぼこの立ち位置に該当することになるが、28%の人が「ベッドから出る前に」・26%の人が「テレビをつける前に」Facebookやツイッターをチェックすると答えている。それだけ機動力(持ち運びという点だけでなく、即時稼働できるという点でも)の面でiPhoneはソーシャルネットワーク向きだという考え方もできる。
興味深いのは最後の項目「朝にニュースをチェックする手段としてソーシャルネットワークを使っているか」。全体では15-16%、iPhoneユーザーに限定すれば23%の人が、テレビや新聞ではなくソーシャルネットを「朝のニュースを確認する手段」として認識していることになる。
元資料では「Facebookやツイッターは『朝のコーヒー』よりも多くの”目覚めのための刺激”を提供できるかしら」と問うている。「目が覚めてコーヒーよりもFacebook(ツイッター)」「朝のおめざにFacebook(ツイッター)」。色々な意味で考えたくなるコピーではある。
さらに元資料では「モバイル媒体の普及が、ソーシャルメディアがより親密に社会生活内に浸透するのを手助けするのか否かを断じることはできない。しかし少なくともiPhoneユーザーは一般の人と比べれば高い頻度で、そして多くの場面でFacebookやツイッターを使っている」と述べている。いつでもどこでも、そして瞬時に起動・利用できるという点で、即時対応性の高いiPhone(などのモバイル情報端末)は、「ソーシャルネットワークの内容をすぐに確認したい」という願望に応えることができる、現時点で最適の端末といえる。
とりわけ若年層における携帯電話の普及率が高い日本では、同じようなことが携帯電話に当てはまると考えてもおかしくは無い。
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