ローンを組んでも欲しいもの、42.4%は「持ち家」

2010/04/16 19:30

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持ち家マイボイスコムは2010年3月19日、消費スタイルに関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、自分にとって価値のあるもの・ローンを組んででも手に入れたい(利用したい)具体的なサービス・商品のトップには「持ち家」がついた。「一国一城の主」という考え方はまだまだ主流のように見える(【発表リリース】)。



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今調査は2010年3月1日から5日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1万3689人。男女比は46対54、年齢階層比は10代2%・20代13%・30代33%・40代31%・50歳以上21%。

可処分所得の漸減減少や先行きの不透明感の高まりから、消費性向が落ち込む傾向にある昨今。このようなご時世の中でも、「価値があるものだ」と認識したとえローンを組んでも手に入れたい・利用したいものにはどんなものがあるだろうか。なお「健康」「気持ち」「愛情」「信頼」など無形物・抽象的なものは無く、用意された選択肢の中から選んでいることに注意する必要がある。

↑ 次にあげる中で、あなたが「自分にとって価値のあるものだ(ローンを組んででも手に入れたい・利用したい)」と思うものはどれですか(複数回答)
↑ 次にあげる中で、あなたが「自分にとって価値のあるものだ(ローンを組んででも手に入れたい・利用したい)」と思うものはどれですか(複数回答)

一番多いのは「持ち家」。4割強の人が「自分の家が欲しい」と答えており、冒頭でも触れた「一国一城の主」云々の言葉が改めて理解できる。【住宅購入ニーズは「マンションよりも一戸建て」「建売よりも注文住宅」】などでも触れているが、住宅市場の低迷でかえってこれを好機ととらえ、購入世帯が増えていることも、今データは裏付けとなるもの。

・自動車は2位だが
若年層では少ないかも
・項目中にない人が3割
→価値観の多様化の表れ!?
第二位には「車(自動車)」。【若年層「自動車無くてもいいヤ」その理由は「責任やリスクは極力避けたい」!?】【外より家、遠出より近所……変わる若年層のライフスタイル】でも触れているように、若年層の自動車離れは今や常識的なもの。今公開データは全年齢階層を対象としたものだが、恐らくは若年層と中堅・高齢層とでは大いに違った値が出ているものとみてよい。

各項目の並びを見ると、バイクを除けば実用性の低いものへの得票が少ないのが分かる。やはり現在は「質実剛健」が前面に押し出されていると認識してよさそうだ。また「この中にはない」が31.5%にも達していることから、「ポジティブな価値観の多様化」が見て取れる。いくつかの娯楽系商品ジャンルで購入層が分散しているという話を聞くが(例えば歌謡曲、出版界など)、それらは代表的な「価値観の多様化」といえよう。



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