たばこ税増税で「禁煙・節煙しよう」と考えている人は55.7%

2010/04/09 05:16

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禁煙iMiリサーチバンクは2010年4月7日、たばこ税増税に関する調査結果を発表した。それによると調査母体のうち喫煙者においては、今件の増税をきっかけに減煙(節煙・禁煙)を考える人が55.7%に達していることが分かった。一方で増税が無くとも減煙を望む人も22.2%おり、喫煙者においても元々少なからぬ節煙・禁煙を考えている人がいることが確認できる(【発表リリース】)。



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今調査は2010年4月1日から6日にかけて20歳以上の男女に対してインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1656件。男女比・年齢階層比は非公開。

2010年10月からたばこ税は1本あたり3.5円が値上げされ、たばこ会社自身の値上げ分とあわせて1本5円程度の値上げが決定されている。これについて調査母体中のうち喫煙者438人に、増税をきっかけに喫煙意向はどのように変化するのか、選択肢の中から自分の心境に一番近いものを選んでもらったところ、もっとも多い回答が得られた項目は「増税を機会に節煙したい」で30.6%に達していた。

↑ 煙草への増税をきっかけに喫煙意向はどのようになると思うか(喫煙者限定)(択一)
↑ 煙草への増税をきっかけに喫煙意向はどのようになると思うか(喫煙者限定)(択一)

禁煙は25.1%。増税をきっかけに「ゼロにする」も含めた、現状より喫煙数を減らしたいと考えている人は55.7%に達することとなる。それだけ今回の増税が、喫煙者にとっては大きなダメージであると考えられる。

一方、増税とは関係なく「節煙したい」「禁煙したい」という減煙派も22.2%。何も第三者的要素が無くとも、喫煙者の約2割は「できればタバコを減らしたい」と自問自答しているようすがうかがえる。

そして増税云々はカヤの外で、今までと変わらず吸い続けたい人は21.7%。逆に増やしたい人も合わせて22.2%(!)と、奇しくも「増税と関係なく喫煙数を減らしたい人」と「増税とは関係なくタバコを吸い続ける、むしろ増やしたい人」が同数いることになる。



本文中で「思う」「考える」を反復したのは、喫煙者が節煙・禁煙の意思を固めてそれを実行しても、それが継続するとは限らないから。実際に節煙・禁煙を経験したことのある人なら、その辛さと継続することのハードル高さが十分理解できるはず。【たばこが500円に値上げされたら禁煙を考える人は約●割】【「たばこ1箱1000円で9割が禁煙を”考える”、が……」京大大学院教授が学術論文発表】などでも触れられているように、喫煙者が喫煙などを決意しても、それが守られ続けるか否かは、ひとえに本人の意思の強さにかかっている。そして少なからぬ人が断念し、再び喫煙者に戻るという研究結果も出ている。

今回の増税を機に節煙・禁煙する人たちは、どこまでその意思を貫き通せるだろうか。



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