ネット利用時間や検索回数、携帯電話とスマートフォンの類似点・相違点とは
2010/04/09 05:16
Google広報部は2010年4月6日、検索に関する調査結果の一部を発表した。それによると調査母体においては、自宅でのインターネット利用時間は2時間17分、パソコンを用いた検索回数は平均で5.5回であることが分かった。モバイル系端末ではパソコンと比べ、利用場面で時間・回数の差異は小さく、スマートフォンではその傾向が顕著に表れていることが確認できる(【発表リリース】)。
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今調査は2010年1月15日から16日にかけて小学生から50代の男女に対してインターネット経由で行われたもので、有効回答数は6600人。そのうち携帯電話を利用している人は5653人、スマートフォン利用者は390人。調査はマクロミルが担当した。
パソコン・携帯電話・スマートフォンそれぞれにおける1日あたりのインターネット利用時間を尋ねたところ、平均ではパソコンが自宅で2時間17分ともっとも長いものとなった。一方、会社・学校では3者の差異は縮まり、外出先ではスマートフォン・携帯電話・パソコンの順となっている。それぞれの形状・利用形態を想像すれば容易に納得のできる値ではある。
↑ 1日のインターネット利用時間(分)(機種別)
また、インターネット経由の検索回数も似たような傾向を見せている。
↑ 1日のインターネット検索回数(機種別)
リリースでも触れられているが、携帯電話やスマートフォンはパソコンと違い「場面」「環境」を選ばずにインターネットや検索が用いられること、そしてスマートフォンは特に携帯電話と比べて「環境における利用頻度の差異が少ない」「利用そのものが携帯電話を超えたボリューム」な傾向なのが分かる。利用性向で見ても、スマートフォンは既存の携帯電話とパソコンの中間的な立ち位置にあり、なおかつ「いつでも、どこでも」度も高いことが分かる。
今データではスマートフォンの利用者数は390人と、全体に占める割合は5.9%ほどでしかなく、少数派に過ぎない。そのため今データも「比較的”濃い”ユーザー」比率が高いためのもの、という可能性も否定できない。今後スマートフォンの普及率が高まるに従い、この傾向が維持されるのか、それともやはり携帯電話と同じようなスタイルに落ち着くのか、注意深く見ていきたいところだ。
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